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ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト[〜それから〜 66

「?!ゥゲゴばぁ?ニュうしゃ?!?」
何かがバギマに巻き込まれた直後ヤンガスと対峙していた二人に変化が起こった。マルチェロは骸骨の様に痩せ肌の色がどす黒くなり、更に顔の形が変わり口からは牙が生え背中からは骨の翼が生え、体からは腐臭が漂ってきた。
一方ドルマゲスは見る見るうちに太っていき、頭からは二本の角と、とてつもなく太い舌が延び、体の色がピンク色に変わっていった。
{アで?ゴコはどコだ?}
(腹ヘッダー、ハラベッター)

「「「なんだ(なによ)!?コイツ等ー(でげす)!!?」」」
三人が驚いていると、先程放ったバギマが消え、何かが落下し
バゲォシ!…顔面から床にメリ込んだ。
…シーン
ククールが近付き剣の先でツンツンしてみるが、反応が無い。
「…死んだか?」
ピク、ピクピク、
「うお?動いた」
慌てて距離を置くと何かは急に笑いだした。
「ゲへへへ、よくもやってくれたな。貴様等なんぞこの天の邪鬼(あまのじゃく)様が成敗してくれるわ。ゲヘヘヘ、待ってろ今出てやる」そう言うと天の邪鬼は床に手を着いて頭を抜こうとした。

…抜けない。
今度は足も着いて頭を抜こうとした。
…でも抜けない。



「スイマセン、助けてください。」
急に丁寧な口調になった天の邪鬼。
「イヤよ。」
ゼシカが速答する。
「何ででゲスか?」
「ヤンガス知らないのか?お伽話に出てくる天の邪鬼ってのは、嘘つきなんだぜ。第一あいつは敵だ。」
ククールもアッサリ切り捨てる。
「そんなことはゴザイマセン。私は龍王に操られていたダケでございます。しかし今頭を打ち付け正気に戻りましたでございます。」
……怪しい。
すっごく怪しい。

三人が冷たい視線を浴びせていると何を思ったのか急に泣き出した
「エーンエーンΩÅΩ;どうせ俺なんて皆の嫌われ者だよー」
泣き叫びながらそれでも頭を抜こうとする力を緩めないところは流石だが。
「どうする?」
「可哀相でゲスから助けてあげるでゲス」
「有難うゴサイマスヤンガスの兄キー」
「全く調子いいんでゲスから」
そう言ってヤンガスが近づこうとすると「グェ?」急に首根っこを掴まれ、引き戻された。
「何するん…?」
「シィー、ちょっと待って。」
ゼシカが小声で二人を集めた。

“此処からの会話は小声です。”
「一体全体何でゲスか?」
「まあ待て、ゼシカの話を聞こうぜ」
「あいつを助けるのは簡単だけど、その前に二三質問をしておきたいの。大丈夫、私に任せて」
ヤンガスは頭に???を浮かべながら黙っていることにした。

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