交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 51
「クグッ…イイ気ニナルナッ…!行ケッ!」
また巨人が動き出す。
あんな攻撃を受けたら…。
「マーク!こいつを潰すぞ!」
俺とマークで未だに壁と車の間でもがいている骸骨に集中砲火を浴びせる。
「ゴ、ゴールド…マ…様……」
――グォォォォ……
骸骨が息絶える。
巨人もその場に倒れた。
「ふうっ、やっと倒れたか。」
「ああ、だが…」
周りを見るとゾンビ達が路地に押し寄せてきた。骸骨との戦いで気がつかなかったな…
「ちっ、こっち来やがったぞ。」
「トミー、こっちだ。」
マークがゾンビのいない方に走っていく。何があるか知らないがゾンビの餌になるよりはマシか。
「みんな、こっちよ!」
どこかに隠れていたのかシンディが前方で手を振りながら呼んでいる。
「しかしこれからどうする?あんな奴らを相手にするのか」
「…正直わからん。いつまでも逃げるわけにも、戦うわけにもいかないからな」
装備を確認しつつ周囲を見渡す。やはり、地中から現れた謎の建物が気になるが。
「あれはなんなのかしらね?」
「あれは、ゴールドマン所有のビルだ」
物陰からいきなり男が出てきた。灰色のスーツを着込み、どこか貫禄がある落ち着いた雰囲気をもっている。
「ゴールドマン?そういえばさっきの奴がそんなこと言ってたな。」
「どうやらおまえ達も目をつけられたようだな。」
普通に言うがかなり深刻な状況になっちまった。
「とにかく、敵は減らしておいた方がいい。行くぞ」
「待て!何か来る。」
男が指差した方を見ると一台のトラックが近づいてくる。俺達は急いで隠れることにした。
「あれは…アンブレラ社のトラックじゃない?」
シンディがトラックを見ながらつぶやく。
「アンブレラ社?」
「ええ、私達の生活用品の殆どはアンブレラ社製なの」
そんな大企業がなぜこのビルにトラックを送る?
そんな事を考えているとトラックから兵士が降りてきた。
全員がアサルトライフルと防弾チョッキで武装している。チョッキの背面には赤と白の八角形が描かれていた。