交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 39
「行くよ…」
「あっ、お嬢!…行っちまった…」
「…それにしても、なんで私らがテレビなんかに?」
「あの《同調者》とか言う奴が言ってただろ?この世界は俺らがいた所とは違うって」
「それでも現世には変わりはないんだね…」
……???、???
…役者は揃いつつある。だがまだ足りない、《力》も何もかも。
「…来てやったぞ、《同調者》。目的は何だ!?さっさと教えろ!」
「そう、焦るなアンセムとやら…」
「遠呂智(おろち)か…。ふん!貴様も配下に成り下がったか」
「ただ今一つの命をくれただけよ…我は仕えるつもりはない。…なぁ、霊帝よ?」
「無論…我が元に剣が集えばよい」
「あぁ!神の化身がこんなに…このクローディアめが必ずや《楽園》を…!」
「ふん…人の業とは恐ろしいものよ。《同調者》よ我らをどうするつもりだ…」
「私の手駒となってもらう。…変な事は考えるなよ?お前らの命は私の手の内だ。力を貸してくれればいい」
…
(世界を支配しうる力の持ち主達を手駒とするか…《同調者》、早々に手を打たねばなるまい…)
……同時刻、岐阜城
「あの遠呂智が蘇り…また活動を始めたとのこと」
「クク…で、あるか」
「そうか…下がってよいぞ、半蔵」
「…御免」
「信長殿、またあのような戦が始まるのでしょうか?」
「無明…よ。家康、うぬはどう見る?」
「このままだと遠呂智は前と同じくこの戦国の世と、かの三國の世で織りなす世界を創りましょう。…他の世も合わせてくるやもしれません」
「…で、あるか。…クク、遠呂智よこの第六天に挑むが…よい。うぬに命を与えし者と共に…な」
(さすが織田信長。そこまで見抜くとは…。ってこの世界の雰囲気に呑まれちゃいかんな。《ここ》と《あそこ》の英雄達を味方に引き込めることができれば、戦力も確実にアップするんだが…)
……同時刻、交差界、本部
「…《管理者》の奴いないじゃないか。クレアの場所を聞きかったんだが」
「ここにいるからって言ってたけど…ドコに行ったのかしら?」
「仕方ない。ジル、そこら辺でクレアを探そう」
「えっ!?クリス、待ってよ!」
……同時刻、多目的ホール
あれから何時間経ったんだろ?
店に並んだ宝石をひとしきり見て、カフェで一服して、また他の露店を見て…サキに振り回されっぱなし。
…まぁ、デートみたいでまんざら嫌でもないけどね。
「それにしても…」
さっきからサキが何かに見入っている。
これは…クリスタル?
店主がニコニコしながら話しかけてきた。
「お嬢ちゃん、見かけない顔だね」
「最近来たばかりなんです。あの、これ…なんですか」
「これはね、ムーンクリスタルだよ。ちょっと特殊な宝石なのさ」