内容態度 1
何時の頃か忘れたが、俺は電波をいつも受信送信している。
気付いたら年寄り地味た声が聞こえていた。
そいつの姿を俺は見たことないし、しかも俺以外に聞こえてないみたいだ。
『ふむ、そこの答えは[イェリネック]だと思うぞ。』
「・・・(・ω・)」
カキカキ
『うむ』
・・・ただやたらテストの時は便利だったりもする。
1
厳かな雰囲気が漂う、とある室内にて。
全てが止まってしまったかのような静寂に包まれ、窓から差す赤い光だけがこの世界をわずかに照らす。
「お願いです。Δ☆様どうかこの世界をお救い下さい。」
握れば折れてしまいそうな腕で彼の服の端を掴み、今にも泣き出しそうな顔で彼女は必死に懇願する。
「・・・」
『世界を救いに旅に出ますか?』
Yes
No←
『世界を救いに旅に出ますか?』
Yes
No←
『世界を救いに旅に出ますか?』
Yes
No←
「・・・ありがとうございますΔ☆様、では最初に北の賢者様の・・・」
「くっ、これが宇宙の修正力ってやつか・・・。」
『いや、吾が思うにあの女の泣き落としが決めてじゃな。』
2
『3』・・・調和
問題集を開いたはいいが全くやる気が出ない時のこと。
後一週間後に控えるテスト
ぶっちゃけ「あいつ」がいる俺にとっては、今やってることはただの自己満足だ。
それでも思わずにはいられない。
『時間』よ、止まれ。
『ほほう、中二の病か……若いのう』
「……(´・ω・`)」
電波の爺さんに言われるのは凄く不服である。
『なんじゃ、不服か』
そして当然ながら、「あいつ」は俺の心を当然のように聞いている。
『不服ならわしが時間を止めてやろう……ほれっ!』
……
…………
…………………
「…で?」
『お主の時間は確かに止めたぞい』
事実、「あいつ」がそう言ってから俺は世界の時間が止まるのを待っていた、待っていたゆえになにもしていなかった。
「そっちかよ……!」
3