THE ENDLESS 87
「勝手に殺すなァー!」
砲身したからロキが飛び出してくる。
先程、矢を防いだ銀色の板に乗り、スゥーッと宙を滑りながら煌夜の隣に降り立った。
「ありえへん!ホンマにありえへんわ!普通な、わいが退いてから撃つもんやろ!?それを自分は何?敵だけやなくて、わいまで消すつもりやったんか!」
「…できることなら」
「こぉうぅやぁああ!!!」
ロキが叫ぶ。
「…五月蝿い…黙れ…それにまだ残ってる」
煌夜は閃光が通った後に目を向けた。辛うじて生き残った何人かが土を掴んで立ち上がろうとしている。
「…もうええ。何か萎えたわ。後はカフカのじいさんにでも任せよか」
そう言うと、ロキは板をさらに浮かせ、飛び去ろうとする。
ガシッ。
「おわッ!いきなり、なんやねん!」
突然、煌夜がロキの腰にしがみつく。
「…乗せろ…貴様の役目もまだ終わってはいない」
「はぁ?」
「…焔翼鳳凰は発動から24時間経たないと再び使えない…加えて、発動後10分間は武器変更もできない…だから、貴様という盾が必要なんだ」
ヒュン。ロキの頬を矢が掠める。
「…早くしろ…狙われてるぞ」
「…こんのガキ…」