あの戦争から一年が経った。
世界が平和に向かおうとしている流れは大きくありつつも、局地的にまだ反乱が起きる地域があった。
ナチュラルとコーディネーター。
その差別は到底、忘れることが出来ない事実だった。
きっと反乱はこれからも続くだろう。いつか世界が平和になることを祈って、この本を終わらせたいと思う。
パタン、とアスラン・ザラは本を閉じた。ある平和論者の本を読み終えた彼の顔は、まだ反乱が起こっていることを悲しむように歪んだ。
「どうしたんだ、アスラン?」
「カガリ…なぜ…戦争は終わらないんだろうな…」