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ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト[〜それから〜 10

カンダタは背中に備えていた二本の斧を両手に構えた。
「エイク団か…今頃どうなっているかな?クックック…」
ヤンガスは静かに目を閉じる。


    ドーン!!!
パルミドの地を震わせる大きな爆発音!!
「…!?」
ヤンガスは爆発の起こったと思われる方を見て…
唖然とする。
エイク達が行った、宿が炎上していたからだ。
バチバチと音をたてて、炎はなおも宿を燃やす。
「どうだ、ヤンガス。悲しいだろ?苦しいだろ?もうお前がお慕いしていたエイク…とかいうやつは…この世に居ない…。」
ガンダタはニヤリと気味の悪い笑みを浮かべた。
それを見たヤンガスは迷う様子無く、ガンダタに言い放った。
「兄貴は…あんな爆発じなゃ死なない!!」「ほぅ…どうゆう根拠で言えるのだ?」
カンダタが右手の斧をヤンガスめがけて投げつけた。

ズドーン!!

斧はヤンガスの頬をかすめ後ろの民家に突き刺さる。
「(くっ、なんて力だ…)」
「ほぅ…ヤンガス…怖じけついたか?」
もう片方の手に持っていた斧をギラリと光らせた。
真新しい血が見える…
「…っお前!!人を…殺したのか!!」
ガンダタは先程の気味の悪い笑みを浮かべた。
「まぁな、だが、弱い人間を殺したまでだ…。」

ガンダタ…
お前はそんな風に
人を殺せる人間だったか?
「落ちぶれたな、ヤンガス…血を見て驚くとは…。」

先ほどの爆発でパルミドの街は混乱していた。誰かが叫ぶ声がする。その声は、仲間のものではない……。

壁に突き刺さった斧を一気に引き抜く。同時にヤンガスの頬に誰のものかとも知れない血が飛び散った。
「……さあ。どうする?」
カンダタの後ろには、徒党が控えている。
「……くそっ!」
一体どうしたらいいんだ!?兄貴、無事でがすか?

「ヤンガス!!」
上空から声がした。ヤンガスの目の前に太い綱が落とされる。その綱を掴み、壁を蹴って屋上まで駆け上がった。
「この女豹が!!」
カンダタが声を張り上げた。綱を切り落とし、女性がカンダタ団を見下ろす。
「久しぶりだってのに、いい挨拶じゃないか。カンダタ。」
「ゲルダ!」

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