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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般)
その他リレー小説 - 二次創作

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交差世界(アニメ・ゲームキャラ全般) 32

背後で瓦礫が崩れる音したので、驚いて振り返ると警官が大きなコンクリート片の下敷きになっていた。

「テンペニー巡査!」




チッ!テンペニーのヤロウまで死んじまった。

『よぉ…カールじゃねぇか…警官殺しが…なに…しに来た…?』
『おっおい…あんまり喋んなよ巡査。死んじまうぞ?』
『黙れ…それよりこの様をみろ…皆死んだ…デカイ…蟻とか蜘蛛に殺ら…れた…』
『…!?じゃあさっきのは!?』
『見たのか…まぁ…いい…お前…さっさと逃げ…ろ』
『どうしてだよ!?』

『そこら…へん…に転がってる…糸だらけの死体があ…るだろ?全部…奴らの…餌…だ…』
『…なんだって!?』
『気を…つけ…ろ…奴らに…銃弾は…効か…ねぇ…グフッ…』
『おっおい!しっかりしろ!』
『…………』


どうする…?故郷を失くしちまった…。今更帰る所もねぇ。サンアンドレアスがああなったなら、他の街は大丈夫なのか?
取り敢えず、リバティーシティに戻るか…。

悲鳴を上げるエンジンを無理矢理奮い立たせ、やたら黒い煙を吐き出しながら死の街を後にした…



……???、???

「ここも違うか…」

ガサガサと何かを探しているひとつの人影。本家本元の《管理者》、秋本である。
神野の力を(半強制的に)返してもらった後実は暫く寝た振りをしていたのだ。そして周りの人間が居なくなった頃こっそりと抜け出し、ここに来たのである。
「しかし…神野もなかなかやるじゃないか」
神野の力は秋本の予想を遥かに超えていた。本来は貸した分だけ戻ってこればそれでよい、と思っていたが利子が付いた形で力が戻ってきたのだ。

「空間干渉…使い方によっては相当便利になるぞ…」



……2017年、地球

EDFは地上に蔓延る巨大生物を一掃するため地下にある巣を潰す計画を立て、今ある全ての戦力を投入することが決定された。その中にはストーム01の隊長やマサキ大尉はもちろん、ジルやクリスも含まれていた。

「本当にすまない。この世界の人間ではないのに巻き込んでしまって」
「いや、いいんだ。この世界にいる以上、倒さなければいけない敵だからな」
「そうよ、大体私たちの世界に戻ったとしても待っているのはあのゾンビしかいないもの」

「みなさん!お揃いで」
「マサキ大尉か。久しぶりだな」
「えぇ、あれから色々あって今はレンジャー05の隊長を任されました」
「本当?すごいじゃない」
「いえ…メカニック専門の部隊なので、戦闘に直接参加は無いと思います」

―『諸君!今より作戦実行期間に突入する!各員、配置につけ!我々の働きが今後の地球の運命を左右するのだ、明日のためになんとしても成功させるのだ!』

――ウオオォォォォーーー!!

あちこちから隊員達の歓声が湧き起こる。

「んじゃ、そろそろ行きますか」
「そうね」

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