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大切な人
恋愛リレー小説 - その他

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大切な人 2

この男は実は略奪して付き合った男なんだ。先に向こうがあたしを好きになったんだけど。彼女がいるのに。同じクラスでいつも見られてた。気付いてたけど気付かない振り。あたしはこの男との恋愛という名の駆け引きを楽しみたかった。屈するのてはなく蹂躙させたかったんだよね。大人ぶって余裕かましてたりした。手が届きそうで届かない距離を保ってたあたしに、耐えきれなくなった男は付き合おうって言ってきた。断ったらこう聞いてきた。どうすればいいの?って。
あたしは悪魔の囁きを男の耳に響かせた。誰にも内緒で付き合おう。二股でもいいよ。でもあたしとエッチしたいなら他の女とはエッチしないでって。見事に守ってたよ。でもあたしは彼女と別れるまでエッチを拒んでた。あたしだけのものにしたいって思ってたから。彼女から奪いたいって思ったから。そしたら男は彼女に別れを告げた。その時あたしは勝ちを確信したね。ひどいかもしれないけどその時はその男がほしかったから。その男と無事初エッチもしたし。結構振り回すタイプの男に振り回されるのが楽しかった。あの時は幸せだったと思う。


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