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あたしの春
恋愛リレー小説 - 年下

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あたしの春 1

あたしは藤本絵梨香。

今高2のフツ-の女の子。彼氏もいないし好きな人もいない。一応自分でも寂し-人間って事ぐらいは分かってるよ。

でもこんな寂し-あたしにでも恋に夢中だった時期があったわけでッ。




───あたしと彼が出会ったのは中2の春。あたしもだいぶ中学というモノに慣れてきた頃。

彼は中学に入学してきたンだ。



「絵梨香-!!!1年にかっこいい子いるンだけど見に行かない???」
そう言って来たのはバレー部に入ってるあたしのダチの亜由。


例の“かっこいい子”もバレー部に入ったらしい。その子の名前は隼人。

あたしと亜由ともう1人のバレー部の加奈子とで隼人の所に行ってみた。



…ハッキリ言って期待ハズレ。あたしはドキリともしなかった。

亜由は楽しそうに隼人と話していた。


隼人と別れた後あたしは期待ハズレだったと2人に話した。その事に加奈子も同意した。

「隼人より陸斗のがかっこいいよ-」と加奈子。
陸斗という子もバレー部らしい。


そして陸斗の所にも行く事になった。


「どの人どの人--???」
あたしは少し興奮ぎみで2人について行った。


「あッいた!!!陸斗---!!!!」
加奈子は“陸斗”を見つけたらしく大声で呼んだ。

ザワザワと騒がしい人で群がっている廊下で陸斗はこっちを向いた。



少し染めた長めの髪に整えてある細い眉毛。スッとした切れ長の目に新しい学ラン。

あたしは少しの間見とれてしまった。


これがあたしと彼の出会い。



あたしの一目惚れだった。



あたしは亜由と加奈子と陸斗が話している間ただ陸斗を見つめるだけで全く会話に入らなかった。


「メッチャかっこいいね!!!」あたしは陸斗と別れた後2人に言った。

2人はあたしがこの時恋した事に気付いてなかっただろう。

とゆうよりあたしは気付いて欲しくなかったのかもしれない。


こんな叶うはずもナイ恋を知られたくなかったンだ。




それからあたしは陸斗を見かけるたびに目で追いかけていた。

たまに目が合うとそれだけでテンションが上がった。


あたしは陸斗に見とれてかなりじろじろ見すぎていた。
陸斗はどう思ったかな?


陸斗とは何もなくて話もできないままあたしの中2は終わった。



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