携帯 2 私の視線の先には、一人の小柄な少女が立っていてた。 肩に届くくらいの栗色の巻き毛に、長い睫毛に縁取られた茶色い大きな瞳。 淡いピンクのワンピースから剥き出しにされた手足は透けるように白い。 まるでお人形のようにはかなく美しい少女がそこにいた。 彼女の名は『白鷺 莉奈』。 同じクラスのトモダチだ。