いざ立て戦人よ
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それに自分の国の軍隊が勝ち続けるというのは悪い気分ではなかった。 エルンは普段は愛国者ではないが、今だけは自分がエルフィール人である事が誇らしかった。 心からそう思える。 「フンッ…愚か者共め、軍の嘘を何の疑いも無く信じおって…」 ふと隣からそんな声が聞こえたので見てみると、杖をついた老紳士が渋い顔でラジオを睨み付けていた。 エルンは声をかける。 「おじいさん、どうしてそんな事を言うんです?」 「解らんか?開戦から僅か一週間足らずで我が軍は十倍以上の国力差のある大帝国の帝都に迫る勢い…あまりにも“勝ちすぎ”じゃ」 「つまり軍は僕達を騙してるって事ですか…?」 …とエルンが言いかけた時だった。 グオオォォォー―――――ン… 東の空から飛行機の爆音らしき音が聞こえてきた。 それも1機や2機ではない。 かなりの数である。 空を見上げると、見た事も無い形の大きな飛行機がこちらへ向かって飛んで来る。 「おい、ありゃあ何だ?」 「空軍の演習だろう。カッコイイ〜♪」 「シルエットから見てあれは爆撃機だな。しかし四発機とは…我が国の空軍があんな重爆撃機を持ってたなんて知らなかったなぁ…」
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