蒼海の戦乙女たち
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┗kyousuke
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祖父の足は自然とエスメラルダ号へと向かう。 アルフレッドも後に続いた。 軍関係者は敬礼して出迎え、操舵室がある艦橋へと通された。 「これは提督…!」 「ハハハ…“提督”はよしてくれ、艦長。今はもう退役した身だ」 祖父は笑って言う。 「アルフレッドの事だ…船酔いしただろう?」 「ええ、何度か見かけましたが…しかし弱音を吐いた事は一度もありませんでした」 「ハハハ…面目無いです…」 アルフレッドは笑うしか無かった。 本当は帰ったら士官学校を辞める気だったので、最後の航海で人前で弱音を吐くような情け無い真似はするまいと決めていたのだ。 祖父は言った。 「気にする事は無い。ワシも若い頃は船酔いしていたのだ」 「「えぇっ!!!?」」 アルフレットも艦長も驚いた。 「は…初耳です…!」 「だろうな…広報の連中が、ちと記録を改竄したからなぁ…」 楽しそうに微笑みながら祖父は舵輪の前に立ち、愛おしげに撫でた。
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