牙の勾玉
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ペンネーム
┗二葉亭としあき
本文
市太郎はとりあえず辺りを見渡して、一応、勾玉を探して見た。勾玉が奪われ、男の首に掛けられたのを見てはいたが、「大した値打ちもしないだろう」とも言っていたことを市太郎は覚えていたからだ。もしかしたら、その辺に捨てて行ったかも知れないという淡い希望があった。 しかし、時は既に逢魔が時。夕明かりと影が入り交じった複雑な路地裏を、最早真剣に探す気にはなれなかった。 市太郎はそうして、そろそろ家に帰らなくては、と考えたし、はたまた、勾玉をどうしようか、とも考えた。そうしてあちらこちらに思案をやりながら、懐手に腕組をしながらぼんやりと路地を歩いていた。
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