宝探し
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ザッ!ザッ! ゴゴゴ…! ヘルメットに取り付けたライトが、岩肌と土を照らし出す。それ以外の場所は、跳ね返った光がうっすらと照らすのみ。 岩を削るツルハシの音、時には岩を砕く削岩機の音。 2人の男が、洞窟を掘っていた。 手を休めた1人が言った。 「そろそろ出てきそうなもんだが、本当にこっちで合ってるのか?」 「この絵図を解読した通りなら、もう少しで何かに当たるはずだ」 もう1人が取り出したタブレットも画面に、古い絵図の画像が映っている。 計算した数値や、書かれた内容の解読文があちこち書き込まれている。 「ここがこの洞窟の入り口、俺らはこう来たから、今はこの辺りだ」 「そっか。あれだけ掘れば、今頃この辺りだな」 画像上を指でなぞって説明されて、もう1人も納得した顔になった。
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