「こちら、アイスコーヒーです。」店員がコースターの上に、アイスコーヒーを置いた。栞はそれを一口飲むと、ふとメールボックスを確認した。返信は特になかった。アイスコーヒーのグラスの表面についた小さな水滴が、少しずつ集まっては落ちていく。濡れたグラスをさらに引き寄せて、味わずに飲んでいく。冷たい味が、歩いて火照った栞の体を冷やしていった。
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