人妻のひ・み・つ 29
行きで登った道を通って下山。
行きでは人の姿を見なかったのだが、帰りはすれ違う人を結構見た。
ちょうど中間地点で、カメラを首から提げた若い男性が来る。
「こんにちは」
「こんにちはー」
彼のほうから挨拶してくる。
感じがいい人だな。
「あ、ちょっと待って」
呼び止められた。
「何でしょう?」
「この山の風景と一緒に、写真撮らせてもらっていいかな?」
「あ、いいですよ」
一応モデルだ。
私は快く応じて、彼の撮影を受ける。
彼に正規の山道とは違うところで撮影しようといわれ、それについていく。
人影は見えなくなり、二人だけになる。
「だ、大丈夫かな、ここ…」
「正規のルートは見えるし、人が通った跡もあるから」
彼に促され、撮影。
うーん…ここまでする必要、あるのかな…
―と、思ったそのとき。
「そこの木につかまるような感じで」
ちょうど近くにあった大樹にしがみつくような…って、あれ?
何かおかしくないか?
…と、思ったときには遅かった。
彼は、私のすぐ後ろにつくと、背後から胸を鷲掴みにしてきたのだ。
「えっ?ちょっと」
抵抗しようにも、彼のほうが体格がいいのだから無理。
「いい身体してるね」
両胸を鷲掴みされ、耳に息を吹きかけられる。
「ひゃあ…」
そんなことされると…
私の抵抗する力が弱まったのをいいことに、彼はベルトを外し、デニムのショートパンツを脱がしてきた。
片方の手はパンティ越しに陰部をグリグリ弄る。
「ん、やぁあ…」
「あれ?濡れてるねぇ」
さっきの耳攻めのせい…
あれをやられると、すぐに濡れちゃうの…
パンティの中に指が侵入してくる。
「やぁ…だ、ダメなの…」
「何がダメなの?こんなに濡らしてるのに」
彼の指は、直接私の中に触れている。
次第にジュクジュクという音が響いてくる。
「ひゃ、ああ…」
「どんどんお汁が出てくるよ?それでも嫌なの?」
「やぁあ…あぁ…」
その指が気持ちよくて、嫌だという声すら出ない。
もう、このまま犯されよう…
私が抵抗しなくなったのをいいことに、彼はブラを剥ぎ取り、パンティを脱がす。
「これは上物だな」
彼の手は胸と下半身、両方を愛撫する。
「っ、ああ、あんっ」
陰部の入り口を指で執拗に擦られ、私の中からは愛液がドバドバと溢れる。
「あああぁ…」
「やらしい子だねぇ」
彼は私を自分のほうに向かせて、唇を合わせてきた。
「んっ、んっう」
目から涙が流れるのがわかった。
失意の涙か、快感の涙か、私には判断できなかった。