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孕神
官能リレー小説 - SF

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孕神 24

それは司にとって結構辛い訓練であった。
羞恥に真っ赤になり震えながら全裸で歩くスタッフ候補達も辛い。
衣服に貞操帯で日中のセックスを禁止されている美咲と百合花も辛い。
そんな少女達が悶える姿を見て、司の股間はパンパンになり、今すぐ出さないとおかしくなってしまいそうだった。

別に我慢しなくてもその場で彼女達を犯すか、手頃な通行人を犯すかして構わない・・・
それが、マイスターたる特権であり義務でもあるからだ。
だが、いきなりそうできる程、司はまだ吹っ切れていない。
好奇の目で全裸の一団を見る通行人達の視線で、何故か司も恥ずかしくて泣きたくなっているぐらいであった。
教室に入るころには性欲と羞恥心で頭の中はぐっちゃぐちゃ。
自分の席についた司はその精神的疲労から机に突っ伏した。
だがこれもマイスターとして大事な訓練である。
司はこの訓練で2種類のマイスターのうち、どちらかを選ぶことになる。
すなわち子供生産機となるか、指揮官になるかのいずれかである。
もし性欲に負けて手頃な女を片っ端から手を出すような暴君となるなら、それもよし。
戦闘は完全にディーヴァに任せ、暴君と化したマイスターは子作りに専念してもらう。
最後まで理性が残るようなら、それもまたよし。
ディーヴァの性能を限界まで引き出す指揮官としてその力をふるってもらう。
暴君となれば戦力の低下は否めないが駒の増産は見込める。
指揮官となれば手駒はあまり増やせないが、戦力は上昇する。
成長していけば性欲・ディーヴァとの絆も自然と強くなるので、どちらを選んでも問題はない。
ただ最初は未熟なため、どちらかを選んでもらう必要があるというだけの話だ。
机に突っ伏す司のかたわらには忠犬のように心配そうに、あるいは主人の愛情を待ちわびるスタッフ候補たち。
その両隣には服のこすれる感覚と貞操帯につけられたバイブの振動に耐える美咲と百合花。
前の訓練で性欲を強化されているだけに、今回の訓練はかなり骨が折れそうであった。
そんな中、彼女もまた試練の時を迎えていた。
それは勿論、あの大熊勇魚である。

クラスの違う彼女は、今回の訓練は免除されている。
だが、ディーヴァになれずとも司に忠誠を誓った勇魚は共に訓練を受ける道を選んだ。
それも、スタッフ特権で司と同じクラスに入れるのを断って本来のクラスへ登校する。
勿論、全裸でだ。
「大熊さんは、マイスターのスタッフ候補生としての訓練で全裸生活します」
裸で登校してきた勇魚に騒めくクラスメイトに担任が説明する。
この時代では珍しくない女子ばかりのクラスとは言え、勇魚は羞恥で真っ赤だった。
「でも、気を使う必要はありません・・・スタッフ候補生の身体をしっかりチェックするのはクラスメイトとして大切な役目です」
そう・・・
一般人にはマイスターやディーヴァ、スタッフに協力する義務がある。
訓練に協力するのは当たり前の事だ。
教師のそんなお墨付きを貰った女子達が欲求を止めるなどありえない話だ。
ホームルーム終了と同時に、勇魚はクラスメイト達に囲まれてしまったのだ。

男子ならほとんどが10歳前後で初体験を済ますが、女子はそうはいかない。
余りに男子の数が少なく、一夫多妻が許されているのに結婚できる者は半数程・・・
なので20歳を越えても処女率は半数以上、学生で経験ありなんてほぼいないレベルなのだ。
従ってこのクラス唯一の経験者である勇魚への興味がない者なんていないから大騒ぎになるのは仕方ない事であった。
それと同時に、全裸で現れた勇魚に対する戸惑いも少なからずある。
「マイスターとエッチすると服着れなくなるの?」
「うわぁ・・・私無理かも・・・」
「でも、エッチはしてみたいなぁ・・・」
「勇魚ちゃんみたいにおっぱい大きくないと無理なのかなぁ・・・」
様々な反応であるが、かなりテンションは高い。
勇魚はかなり恥ずかしくて泣きたいのを表に出さず『いくらでも見なさいよ!』と胸を張り腰に手を当てて言う。
「別に見られて困るようなものないしっ!」
羨望や嫉妬、羞恥などの様々な視線を浴びながら、泣きたいのも逃げ出したいのもぐっとこらえる。
全ては司の為に・・・

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