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空の色は変わった
官能リレー小説 - SF

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空の色は変わった 2

「うおっ!?」
「うわっ!」
皆一様に驚いている様子。
それも無理はない。雷光が見える前に、確かに一瞬だけ何か怪しげな塊が光ったからだ。しかし一体何が起きたのか全く分からなかった。
とりあえずプールに落ちると危険だと判断した部長は、部員達に号令をかけた。
「みんな!急いでプールサイドから離れろ!」
『はい!』
その場にいた全員が一斉に走り出す。するとまたしても雷鳴が轟いた。それと同時に強烈な突風が駆け抜けていった。
「うわっ!」
そのあまりの勢いに、思わず尻餅をつく部員達。
幸いにも誰も怪我人は出なかったようだ。
だが次の瞬間、更に驚くべき現象が発生した。なんと空全体が緑色に輝く雲に覆われてしまったのだ。その禍々しさは、まるで世界が終焉を迎えたかのような…そんな錯覚すら覚えるほどだった。
突然の出来事に部員達は呆然と立ちすくむしかなかった。
「な、何だこれは…」
部長の呟きが聞こえる。
一体何が起こったのか理解出来ない。だが一つだけ分かったことがある。それは自分達の身に危険が迫っているということだ。
得体の知れない恐怖に支配されつつある中、突如として強烈な閃光が視界を埋め尽くした。
あまりの眩しさに思わず目を覆う部員達。
だがその刹那、彼らの耳に轟音が響く。それは雷光の音ではなく…何か巨大なものが地面に落下した音だった。しかも複数あるようだ。
状況がわからず、彼等はその場から動けずに居た。そのうちの一人に何か緑色をした物が猛スピードで突っ込んでいく。
まるで禍々しい大蛇の様な物がその部員の股間めがけて激突したのだ。
「ぐほっ!」
悶絶する部員を先端に貼り付けたそれは彼をその勢いのままプールへと投げ込んでいた。その時に彼の競パンは引きちぎられており、全裸となっていた。
素っ裸で水面に叩きつけられる部員を目の当たりにした他の部員達は恐怖に震えた。
「ひっ!」
「逃げろっ!」
一斉に走り出す部員達。しかしそんな彼等をあざ笑うかの様に、次々と緑色の蛇のような物が部員達に襲い掛かる。
黒色のきわどい布に覆われただけのソコめがけ、次々と大蛇が飛んで来る様は悪夢そのもの。

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