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宇宙港の夕暮れ
官能リレー小説 - SF

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宇宙港の夕暮れ 1

壁に取り付けられた桃色のランプと、赤いランプが点滅していた。
そういえば、このランプって何の意味があるんだろう?
よくわかんないけど、多分何かしら意味はあるんだよね…?そんなことを考えているうちに、ランプの点滅が激しいものになっていく。
 「シリウス行、0079便、ご利用の方は、18番ゲートに、お集まりください」
 私はこの便のチケットを持っている。が、出発まであと40分ある。しばらくは、行かなくていいだろう。
 私は、しばらく、そのランプの点滅を見つめた。
そして、時計をみた。
…あと、28分。
そろそろゲートの方へ行くことにする。結局、ランプの点滅の意味は、わからないままだった。
私が18番ゲートについた頃には、ぞろぞろと人が集まっていた。私と同じような、大学生っぽい人が多い。
 私は、さっきから、体が熱くなるのを感じていた。
 ヤバい…
 発熱で搭乗拒否が有り得る。チケットの規約に“宇宙旅行に耐えられる体調であること”みたいな条項があるから。変更不可のチケットが無駄になってしまう…
 「シリウス行、0079便ご搭乗のお客様にお知らせします。当便は、機材点検のため、出発時刻が変更になります。新しい出発時刻は、情報入り次第、ご案内いたします…」

 よかった!ちょっと時間稼ぎできる!
 解熱剤、買おう
 私はゲートから離れ、ランプが点滅しているエリアに近づいた。
薬局らしい店のドアが開き、中から男の人が出てきた。少し太り気味のおじさんだ。私の前を通り過ぎた時、一瞬だが目があった。
その時、何か違和感を感じたような気がしたのだがその正体に気が付く前にその人は行ってしまったので「気のせい」だと思うことにした。

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