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部屋に入り込んできた化け物
官能リレー小説 - SF

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部屋に入り込んできた化け物 1

異世界ファンタジーを扱う内容のエロマンガに、とても興味をもっている男性がいる。インターネットで配信された同人誌を、深夜、一人暮らしの1LDKの部屋で、ふとんの中に潜り込み、興奮してスマートフォンの小さな画面を見つめて、息を荒くしながら下着をずり下ろし、勃起したぺニスを扱いている。彼女無し、独身、一人暮らしの来年30歳の男性は、エロマンガを読みながら妄想をふくらませて自慰に耽っていた。

その男は漫画の展開に没頭しすぎていた。なので扱かれるペニスに違和感を覚えながらも、そのまましばらく自分のものを慰めつづけた。やがて射精が近づいてきて、腰の奥からこみあげてくる快感に身をまかせようとしたとき、突然、亀頭になにかヌルッとしたものが触れた。そして次の瞬間には、ぬるんっという感じで、ペニス全体が温かいものに包まれたのだ。
「うわあああっ!?」
驚きの声をあげ、あわてて下半身を見た彼はさらに仰天した。何か得体の知れない物が彼の股間にまとわりついている。
それは触手のようなものだった。ピンク色をした細長い肉紐のようなものが、何本も何本も彼の性器や陰嚢に巻きついていて、それが生き物のようにウネウネと動いている。
「ひいいいっ! なんだこりゃああ!」
パニックに陥りながら布団を引き剥がした時には遅かった。
既に触手の先端が彼の尿道口に侵入していて、ズブズブと奥深くまで入り込んでしまっている。あまりの出来事に悲鳴すらあげられず口をパクパクさせている男の前で、触手は更に伸びていき、とうとう彼の精巣にまで到達する。
そしてまるで精液を吸収しようとするかのように、ギュウッと吸いついたのだ。
「ぐ…ぐうぅ…」
触手のもたらす凄まじいまでの吸引力によって、男の精管がぎゅっと搾られる。「うおおおぉぉ〜っ!」
痛みにも似た強烈な刺激を受けて、男は絶叫を上げた。同時に、射精寸前だったペニスが激しく痙攣してどぴゅどぴゅと大量の精子を放出する。
触手はそれを全て飲み干していった。どうやら取り込んだ精液をエネルギーに変換しているらしく。触手はさらに活発に動き出し、今度は男の前立腺を刺激しはじめる。
これまで経験したことの無いような猛烈な快感に襲われて、男は全身をビクンビクンさせながら悶絶した。気絶したのを確認すると、触手は器用に男の服を脱がせていった。
全裸になった男に絡みつくようにしているのは、なんとも奇怪な姿をした生物であった。
全身が半透明のゼリー状の物質に覆われていて、内部からうっすらと透けて見える内臓器官や筋肉組織がとても美しい。まるで巨大なアメーバのような姿をした生物の内部から生えた触手が、男を捕らえているのだ。そしてその触手は男の尻穴にまで伸びていった。ぬるりとした感触と共に進入してくる異物に、気絶していた男が意識を取り戻す。
「アガガ…アガガガ…」と、声にならない悲鳴をあげる男。

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