PiPi's World 投稿小説

超合体★アクメロボ ガングリオン
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 87
 89
の最後へ

超合体★アクメロボ ガングリオン 89

明日香「きゃっ!!」

突然、闇の中から何かが明日香の胸に飛び込んできた。
思わず抱きとめてしまう。

謎の声「ぐすっ…ぐすっ…。お姉ちゃぁ〜ん…」
明日香「えっ!! えっ?!」

明日香の胸に顔を埋めているのは、小学生くらいの子供である。
懐中電灯を手で覆いながらこっそり照らすと、涙に濡れた男の子の顔が浮かび上がった。
その整った顔立ちとあどけない表情は一瞬、女の子と見紛うほどだ。
ドキッ!! 見つめる明日香の胸が一瞬ときめいた。

明日香「きみ、お名前は…なんていうの? お姉さんに教えて」
たかひろ「ぼく、たかひろ君だよ…。お買い物に来てママとはぐれちゃったの…。お家に帰りたいよぉ…」

『たかひろ』と名乗るこの子は、腕の中で小刻みに震えている。
小動物のような愛らしさに、明日香は思わずギュッと抱きしめてしまう。

明日香「たかひろ君、大丈夫だよ。お姉さんがママのところに連れて行ってあげる!!」

こんな大事な時に悪い病気が出た。
明日香は無類のショタ好きで、可愛い男の子には目がないのだ!!
要するに普通の恋愛が出来ない『こじらせ女子』なのであった。

明日香「じゅるる…。はっ!! 私、何やってるんだろ?」

腕の中で震えている男の子に、ついうっとりしてしまう。
鼻を近づけるとお日様のような匂いがする。
明日香は口からヨダレが出そうになって思わず手で拭いた。
一刻も早く110番しなければならない筈なのに…。
あまりの幸運?な事態に舞い上がってしまい、すっかり忘れている。

たかひろ「う〜んと…。えぇ〜と…。どうしよっかな…」
明日香「どうしたの? たかひろ君」
たかひろ「う〜…。やっぱりやめとこう…」
明日香「何? 恥ずかしがらなくてもいいよ。何でも言ってみて?」
たかひろ「ん〜。じゃあとっても失礼なこと聞いていい? …お姉ちゃんはヘンタイですか?」
明日香「へっ?」
たかひろ「だってお姉ちゃん、アソコからマン汁がだだ漏れだよ? 汚いなぁ…。ぼく鼻がいいからすぐわかっちゃうんだ」

ムギュッ!!
驚いている明日香の股間を、たかひろの小さな手が鷲掴みにした。
その力は、とても子供の力とは思えないほど強い。
あまりの痛みに明日香は悲鳴を上げた。

明日香「うぎゃあっ!!」
たかひろ「いやらしいオマ○コに僕がおしおきしてあげるね!」

バチバチバチ…ッ!!
途端にたかひろの掌から強烈な電流が発せられた。

明日香「あぎゅう"う"う"う"う"う"う"う"う"う"っっっっ!!!!!」

全身に走る衝撃に明日香は絶叫しながら失神した。
口からだらしなく泡を吹き、痙攣する身体。
スラックスの股間は漏れ出した尿で黄色く染まり、足元に大きな水溜りを作っている。

たかひろ「フッフッフ…。コチラ警備ロボ53号。任務完了シマシタ」

立ち上がったたかひろは耳からアンテナを伸ばし、虚空に向かって話しかける。
明日香も莉奈も、まんまと罠にハメられたのだった。

ここで時間を遡って廃工場に潜入した莉奈を追ってみよう。
トラックが吸い込まれていったのは見上げるような鉄塔の下に伸びる建物群。
夕闇に広がるそのシルエットは様々なパイプや鉄骨が絡み合う巨大な怪物のようだ。

莉奈「…トラックは何処に行ったのかしら?」

工場の中に入り込んだ莉奈は辺りを見回す。
しかしそこには広大な空間が広がっているだけで、入っていったはずのトラックは影も形も見えなかった。
耳を澄ますと、床下から微かな機械音が聞こえてくる。
宇宙人の基地はきっと地下にあるのだろう。

(どこかに入り込める場所があるはずよ!!)

この先にはどんな罠があるかわからない。
慎重に、注意深く、ゆっくりと歩を進めていく莉奈。
と、その時、いきなり誰かに足首を掴まれた。

謎の声「お、お願い…。た、助けて…」
莉奈「〜〜〜〜〜〜………っっっ!!!」

思わず叫びたくなるのを必死でこらえて振り向くと、そこには裸の女が這っていた。
全身傷だらけで長い髪を振り乱したその女は泣きながら呟いた。

女「あたしたち、皆さらわれて…。宇宙人に取り囲まれて…実験台に…」
莉奈「…………」

莉奈は逡巡した。
この女に関わっていてはせっかくの大スクープを逃してしまう。
しかしここでこの女が騒げば自分も見つかってしまう可能性が高い。
それに人道的にはほおってもおけない。
とりあえずこの女を助けて、宇宙人の基地の存在を証言させるしかあるまいと判断した。

莉奈「…大丈夫、安心して。私と一緒に逃げましょ!!」

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す