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超合体★アクメロボ ガングリオン
官能リレー小説 - SF

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超合体★アクメロボ ガングリオン 69

ところでフォン・ギールケの放ったビームの直撃を受けたガングリ・タンクとゼルヴェンジャーは…?

コリン「うわぁ―――――ッッッ!!! あれ…?」

身を固くして衝撃に備えていたコリンだったが、爆発も何も起きていない。

コリン「もしや…っ?!」

慌ててスコープを覗くと数十キロ先でフォン・ギールケは大爆発、機体は四散している。
コリンが同時に撃ったガングリ・バスターが命中していたのだ。
躍り上がって喜ぶコリン。

コリン「ハハハッ!! そうか、わかったぞ!! 奴が撃ったのは例の『エンドレス・オーガ・フラッシュ』だったんだ!! マンジールSにはあの光線を無力化する機能もあるんだ!!」

ここで解説しよう!!
前回エンドレス・オーガ・フラッシュに散々苦しめられたコリンは、アクメ・リアクターを改造する時に、再び同じピンチに陥ることがないように対策を練っていた。
アクメ・リアクター内を満たすマンジールSを作る際、コリンの助言を受けたセーガン博士はアクメエネルギー伝導体・衝撃吸収剤・呼吸可能な酸素の他に、催淫光線を防ぐ物質をも加えておいたのだ!!
某有名科学者の言葉を借りて言うならば、まさしく『こんなこともあろうかと』というやつであった。

コリン「父さん!! 僕は無事だよ!! 奴ら見事に引っかかってくれた!! ガングリオンにはもう効かない武器を最後の秘密兵器にしていたんだ!!」
セーガン博士「うぎゃぎゃ――――――ッッッ!!!」
コリン「父さん!! 父さん!! 一体どうしたんだっ!?」

…ブツッ!
コリンは必死で叫ぶが、通信が乱れて音声が途切れてしまう。
ゼルヴェンジャーのアクメ・リアクターが暴走を始めているのだ!!
さすがのセーガン博士もガングリオンの改修作業に手一杯で、ゼルヴェンジャーのエンドレス・オーガ・フラッシュ対策まで手が回らなかったのだ。

コリン「しまった!! そ、そうだったのか!!」

気がついた時はもう遅かった。
ゴゴゴゴ…!! 暴走するゼルヴェンジャーは突如、地上から飛び立った。
その急発進による衝撃波でガングリ・タンクは吹き飛ばされてしまう。

コリン「うわぁぁぁ――――ッッッ!!!」

そして無軌道にあちこちを飛び回りながら、甲板のハッチから出現した主砲を乱射する。
周囲では立て続けに爆発が起きた。ガングリ・タンクの前面装甲にも着弾する。
チュド〜ン!! チュド〜ン!!

コリン「ああああぁぁぁ――――ッッッ!!!!」

その衝撃に必死に耐えるコリン。

コリン「早くゼルヴェンジャーを止めなければ!! このままじゃ数少ない住民にまで被害が及んでしまう!! こうなったら…」

モニターを食い入るように見つめ、操縦桿を握り締めるコリンの脳裏を父の言葉がよぎった。

(いかん!! ハイパーモードは危険だ!! 新型アクメ・リアクターの超パワーを制御しきれず爆発する可能性もあるぞ!!)

コリン「…でもやるよ、父さん!! ゼルヴェンジャーが停止するのが先か、ガングリオンが爆発するのが先か!! イチかバチかだ!!」

意を決したコリンの美しい瞳がキラリと輝いた。

コリン「チェンジ・ガングリオン!! セットオン!!」

熱い掛け声と共にガングリ・タンクはロボット形態に変形し、立ち上がった。

コリン「彩音!! 先生!! 頼むぞっ!! とぉ―――ッ!!!」

ガングリオンはバーニアをふかして発進した。
主砲を乱射しながら飛び去ろうとするゼルヴェンジャーの正面に回り込み、艦首に体当たり!!
凄まじい激突の衝撃音が周囲に響き渡る。

コリン「ガングリオン・ハイパーモード!! 行けぇ――――ッ!!!」

そしてガングリオンは両腕で艦首をがっちりと掴むと力いっぱい振り回す!!
グラグラとゼルヴェンジャーが揺れる!! 揺れる!!
しかしゼルヴェンジャーの勢いは止まらない。弾き飛ばされるガングリオン。
ヴイィィィ――――――ッ!!!

コリン「うわあぁぁぁぁぁ――――ッ!!!」

バシュッ!! バシュッ!!
そこに乱射される主砲ビームがガングリオンに命中する。
ガングリオンは吹き飛ばされて地上に叩きつけられてしまう。

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