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超合体★アクメロボ ガングリオン
官能リレー小説 - SF

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超合体★アクメロボ ガングリオン 60

第6話『生きていたセーガン博士!! ガングリオン・パワーアップ!!』

ここは宇宙船『ゼルヴェンジャー』。
ステッドラー総統に抵抗するE−1星のレジスタンス組織がセーガン博士と共に作り上げたスペースシップである。
巨大なサメを思わせる鋭角的なフォルムを持つこの艦は現在、北米に向かって太平洋を移動中だ。
その格納庫にはアスペル・ギルスとの激闘で満身創痍となったガングリオンが収納されていた。

医療ルームにあった救急キットを手に格納庫へと駆けつけたコリンは、ガングリオンの胸部ハッチを強制排出した。
ボンッ!! 軽い爆発音と共にハッチが開き、アクメ・リアクターが露出する。
コリンはその中に飛び込んで内部を確認する。
そこには、ガングリ・ホースの巨大ペニスに串刺しにされたまま血まみれで息絶えている無残な彩音の姿があった。

コリン「彩音――ッ!! 死ぬな――ッ!!」

しかしそれは無理な注文だ。思いっきり死んでいる。

コリン「すぐに生き返らせてやるからな!!」

コリンは彩音の身体を持ち上げてペニスを引く抜くとマットレスに横たえ、救急キットから蘇生用ナノマシン注入器を取り出した。
これで脳や内蔵の手術不可能な損傷を再生していくのである。
ガンタイプの注入器を彩音の首筋や胸に押し当て、引き金を引く。
バシュッ!! バシュッ!!

彩音『あ…れ…? 私、一体どうしちゃったんだろ…?』

その時、彩音は格納庫の上方でゆらゆらと漂っていた。
ぼんやりとした意識の中で言いようのない幸福感で心が満たされている。

彩音『…コリン君? そんな機械を持って何してるの? あそこにいるのは…私?! 私はここにいるのに…。ここよ!! コリン君!!』

彩音は必死でコリンに呼びかけた。
しかしコリンは空中から呼びかける彩音には目もくれず、血まみれのもう1人の彩音に対して必死に蘇生作業を行っている。

コリン「子宮破裂…。直腸穿孔…。腹膜断裂…。内蔵の損傷が酷い。治療マシン挿入だ!」

ズブブブ…ッ。
コリンは二又の金属製アームを取り出して裂けて広がった膣口と肛門に挿入する。
彩音の腹部が大きく膨らんで、もぞもぞと動き始めた。
開腹手術を行わなくても身体の内側から直接内蔵を修復できるのだ。
E−1星の進んだ科学技術のたまものである。

コリン「彩音!! しっかりしろ〜!!」
セーガン博士「コリンよ…。いい加減諦めなさい。このメスをクローン再生すればいいだけの話じゃないか?」
コリン「父さんは黙っててくれ!! 今それどころじゃないんだ!!」
彩音『だから私はここにいるって!! どうして聞こえないの?!』

彩音は臨死体験で幽体離脱しているのでコリンには聞こえるはずもない。
一方、コリンはモニターが示す治療データを熱心に読んでいる。
コリン「ナノマシンと治療マシンの効果で身体が再生してきた…。次は心臓だ!!」

彩音の心臓辺りにパッドを当てて電気ショック開始。
バシッ!! バシッ!! 衝撃音と共に身体が大きく跳ね上がる。

コリン「脈拍数、心拍数なし…。何故蘇生しない?! 地球人はE−1星人よりも原始的な分、生命力も強いはずだ!!」

この騒ぎを聞きつけて、格納庫にいる整備スタッフも集まって黒山だかりになった。

(たかがメス1匹のために何をそんなに一生懸命になってるんだ?)

女性に人権を認めないE−1星人のメンタリティからすれば、そう思うのも当然だ。
皆、奇異の目で見ているが、コリンはそんなことは気にしない。
今度は彩音の脳にも電極を取り付けて、さらに高電圧でショックを加える。
バシッ!! バシッ!! バシッ!!

コリン「彩音!! 生き返れ――っ!!」

(コリン君、あんなに一生懸命になってくれてる。…なんか嬉しいな…)

コリンの後ろ姿を見てそう思った瞬間、彩音の意識は身体の内に引き戻されていた。

彩音「か…っ。は…っ!」
コリン「ようし蘇生した! 後は医療ルームの治療カプセルで何とかなる!! 急いで運んでくれ!!」

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