超合体★アクメロボ ガングリオン 35
衛星軌道上に浮かぶ巨大戦闘母艦『バルビツール』。
ここはE−1星による地球侵略の最前線基地である。
現在バルビツールはおびただしい数の戦闘衛星・カメラ衛星を送り出して地球上を監視しており、地球の軍隊は手も足も出ない状態だ。
猫が捕らえたネズミを弄ぶように、地球はステッドラー総統の思うがままだ。
ただひとつの希望であるガングリオンを除いては…。
モーカリマッカー「…総統。スペースシャトルでやってきたアメリカ・ロシア合同の友好使節団は如何なさいますかな?」
ステッドラー「奴隷の分際で友好使節団とは片腹痛いわ。歓待するフリして別室に閉じ込めておけ。後で射撃の的にしてやる!!」
ステッドラーはいつになく不機嫌だ。
こうも毎回ガングリオンにしてやられては気分も悪くなろうというものである。
海底要塞『スキゾフレニア』にいるライヌマー教授はステッドラーの怒りを恐れ、なんだかんだと理由をつけてバルビツールへの帰還を嫌がっている。
ステッドラー「ところで今週の戦闘ロボは用意してあるだろうな? シャルルの役立たずが戦死した今となってはパイロットもいないだろう。一体どうするのだ?」
酒の入ったグラスを傾けながらステッドラーが聞く。
モーカリマッカー「ご心配には及びませぬ。この日のためにライヌマーめに新型戦闘ロボ『アスペル・ギルス』を開発させておりますゆえ」
ステッドラー「ほう、手回しがいいな。ライヌマーは私のお仕置きが怖くて出頭しないのかと思っていたが、本当に忙しい用事があったのだな」
モーカリマッカー「アスペル・ギルスの性能は今までの戦闘ロボとは比較になりませぬ! さらに必殺武器も装備しており、必ずやガングリオンを倒してご覧に入れます」
ステッドラー「…ふむ。で、パイロットの方はどうするのだ?」
モーカリマッカー「それもご心配には及びませぬ。こちらをご覧下さい。これが専任パイロットでございます」
ステッドラー「おおおお!! こ、これは…っ!!!」
ステッドラーはカーテンの奥から現れた人影を見た瞬間、思わず目を見開いて立ち上がった。
・・・・・・・・・・・・・・・
キ〜ンコ〜ン、カ〜ンコ〜ン…。
一方、ここは彩音たちが通う水上中学。
授業が終わるなり隣のクラスから芽衣が駆け込んできた。
芽衣「彩ちゃ〜ん! 一緒にお昼食べよっ!」
彩音「う〜ん。い、いいわよぉ…」
彩音はちょっと考えて、眉を寄せた困り顔で返事をした。
アクメ・リアクターでの過酷な調教体験が彩音の雰囲気を一変させていた。
大声ではしゃいで駆け回る元気印の少女だった彩音は、今やすっかりアンニュイで色っぽい少女になっている。
それはそうだろう。
敏感なクリトリスにリングを嵌められて常時刺激を受け続け、オマ○コにもフックをかけられ、膣口を思いっきり全開にされているのだ。
じっとしているだけでマン汁が噴き出し、ナプキンを当ててもすぐパンツがぐしょぐしょになってしまう。
そんなどうしようもない淫乱マ○コに改造されてしまっては活動的になりようがないではないか。
こみ上げてくる快感を必死にこらえ、休み時間はトイレにこもってオナニーする時さえある。
おかげで体育の授業は全欠、学校も休みがちだ。
芽衣は芽衣でおとなしいながらも明るい少女だったのだが、先日の誘拐事件が彼女を変えてしまった。
本当の自分はもう死んでいる。自分は芽衣の遺体から作り出されたクローン人間だ。
自分の記憶でさえも彩音の脳から吸い出してコピーしてきたものだという。
音無家では常識でも彩音の知らない事柄、自分の脳にインプットされていない情報は沢山ある。
おかげで家族との会話はいつも微妙に食い違ったり、途惑ったり。
そんな心の屈託が芽衣の表情に一抹の陰りを与えているのだ。
かと思えば無理にはしゃいでみせたりする時もある。
(彩ちゃんと芽衣ちゃん、最近2人ともなんか変わったよね…。彼氏でも出来たのかな…)
女子の間ではもっぱらの噂であった。
芽衣『彩ちゃん、私、彩ちゃんに隠してることがあるの…。私…本当は…』
それはコリンがアスペル・ガーMk−IIを倒した翌日の放課後だった。
芽衣は自分がクローンであること、本物の芽衣はもうこの世にいないことを告げようとした。
彩音『芽衣ちゃん! もう言わないで! 私わかってるから…。十分わかってるから…』
芽衣の言葉を遮り、彩音は芽衣を抱きしめた。その頬を涙が伝う。
アクメ・リアクターの中でどんな酷いことをされたかわかっている、自分もそうされたのだ、と言いたいのだろう。
しかしクローン再生された芽衣にその記憶は、ない。
何も言えなくなり、そのまま抱き合って一緒に泣いた。
(私はこのままずっと彩ちゃんの親友を演じ続けよう…)
芽衣はそう決意したのだった。しかし…。