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遺跡の奇跡
官能リレー小説 - ファンタジー系

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遺跡の奇跡 1

壁面には二匹の男女が絡み合う像が彫られている。女性は赤く長い髪を振り乱しながら悶えている。一方男は筋骨隆々で、そそり立つ自分のモノを女性の秘部に突き刺している様だった。
生きた人間に見えるほどのとてもリアルな造形だ。
(何故このような彫刻が…?)
理解できない。ただ、この彫刻には妙な違和感を覚えた。
「さあ、勇者様こちらへ」
案内人の男に促されるまま部屋を抜け、回廊を進む。
(ここは一体…?)
見慣れぬ石造りの通路は清潔感が保たれている。先程見た像の余韻もあり、どこか淫靡な空気が漂っていた。そのまま歩くこと数分。
目の前には重厚な両開きの扉があった。案内人が扉を開けると、そこには何人もの戦士と思しき者達が、中心にある像に向かって跪いていた。
(これは一体?)
困惑しつつも周囲の視線に促され、中央の像を見る。
像は男根を象った石柱だった。そのリアルな造形はまさに巨塔と呼ぶに相応しい。
その異様な像をよく見ると先端の穴から透明な雫が垂れている。まるで本物の男根のように、粘性を持った液体がゆっくりと溢れ出ていた。
甘い匂いもする。どこかで嗅いだことのあるような、けれど思い出せない匂いだ。
「勇者様、どうかお力をお貸しください」
案内人の男が言う。それを合図に戦士達が一斉に立ち上がり、男根を模した像に向かって自らを慰め始めた。
(なっ!?)
彼らの行為を見て驚くと同時に、その行為がとても神聖なものであると感じてしまった。
「勇者様…どうか我々を救ってください」


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