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地下へと続く…
官能リレー小説 - ファンタジー系

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地下へと続く… 1

一人の男が薄暗い石造りの螺旋階段を降りていた、カツッカツッと足音が響き、壁に等間隔で置かれている蝋燭が揺めきながら僅かな明かりを灯している。
明らかに異様な空間だ。底が見えない、そんな雰囲気すらある。
定期的に不気味な音が聞こえてくる。
夏には似つかわしくない冷たい風と湿った埃の匂いがが底から響いてくるのだ
大英帝国の地下にこのような場所があるとはだれも考えないだろう。
私「Mは」19世紀末の某日、スイスの滝に転落。
限りなく死亡に近い行方不明者として社会一般的に認知されている。
その後、諜報機関より「M」の称号を与えられ、この地下道を下っているのだ。
この地下道は元は鉱山であったようだ。炭鉱であったなら炭紛にやられ、とてもマスクなしではいられない
それに、ろうそくの火が風塵爆発を起こすリスクがある。
しかし、ここまでの地下に下れるようになったのはまさに産業革命のおかげといえる。もともと蒸気機関の当初の目的は鉱山などでの排水設備としての役割なのだから。それに定期的な空気の循環や蝋燭だと思っていたこのガス灯の燃料の循環も担っているのはこの蒸気機関の設備によるものだろう。
そんなことを考えているうちに私は最下部までに到着していた。そこには一人の少女が立っていた。そして彼女は言った
「初めましてM。ここは国家の最高機密機関です。科学、錬金術、魔術。その権威がここでは協力して開発にとりくんでおります。ええそうです。表の世界で、この三者が相いれないのは、私どもによる情報操作によるものです。」



私は彼女を観察した。
私にはなじみのない素材の服をきている。
シルクのようではあったが、
透けて見えるような白い生地で異常にきめ細かく下の下着でさえ透けて見えるのだ。
からはわずかに膨らみかけた胸が見える。
年は10歳前後だろう。人形のような表情のない顔に、抑揚のない口調のしゃべり方をしている。
まるでデスマスクを被った死者のようであった。
しかし、同時に彼女はすでに男を知っていることも分かった。それもおそらく暴行によるものだろう。手首をはじめ彼女のパーツにつけられた傷は乱暴をされたときにつきやすいものだ。
 実際の年齢は私の知るところではないが、このようなか弱い幼いレディを暴行、蹂躙し意思を凍結したうえで己の欲望を吐き出すことを想像するだけで、怒りがこみあげてくるのを感じた。
私はほかに誰もいないこの状況下のうちに彼女のここでの境遇を確認しようとした。
「君は…」
私が発したのはそれだけであった。
「ご心配なく。あなたの推理は驚愕に値しますが、ここでの待遇はむしろ養護されているといっていいでしょう。
私はストリートチルドレンでした。当時の主人に低賃金の労働の見返りに毎晩体を要求されていたのです。ここでは堕胎を相談する医師の紹介で知り合ったのです。もっとも実験材料としてでしたが、前の職場に比べればいくらかましでしょう。私は今幽体離脱トレーニングをしております。霊魂つまり、21グラムの霊子が人間にはありますが現在の私の身体には1gしか残しておりません。本体はこの機関にある「賢者の遺産」10大遺物の一つ「賢者の図書館」で修業をしております。その対価として、肉体はメイドとして提供しているのです。いずれ本体とも面識することになるでしょう。」


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