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俺とアマゾネス剣奴と巨乳姫剣奴
官能リレー小説 - ファンタジー系

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俺とアマゾネス剣奴と巨乳姫剣奴 27

 一度俺が離れると、リデネーレも立ち上がる。俺の評価に、忌々し気な言葉を返してきた。
 俺は彼女を強くする役目を負っているし、試合のように真剣に練習しているその意欲は俺としてはありがたいが、怪我させられるのは困る。
 試合でも不必要に相手を怪我させるのは好まれない。悪質な場合は闘奴の所有者同士で揉めたり、所属する訓練場や親方が責任を問われることもある。
 身の程を知らんリデネーレにはいっちょ、体に叩き込んでやるか……
 と思ってるといきなり回し蹴りが飛んでくる。首を狙った右足の鋭い一撃だ。

「ふん!」
「何!」

 俺は左腕一本で彼女の回し蹴りを止め、足首を掴んでいた。
 リデネーレは足を抜こうとするが、俺だってパワーには自信がある。びくともしない事にリデネーレの顔に驚愕が張り付いたのもつかの間、俺は彼女の足首を左後ろに引っ張り上げ、体を吊り上げるように引き寄せた。
 一瞬、視界が揺れた。引き寄せられたリデネーレが、足先で突きを繰り出すように、左足の顔面蹴りを入れてきた。咄嗟に頭を傾け、左腕で引っ張る向きをずらしたが避けきれず俺の頭を掠ったんだ。

「おらぁ!いい度胸だな!」
「おのれっ!」

 俺は逆さまになった彼女の胴を背中から抱くと、ついでに片手で巨乳を押さえつつそのまま頭から地面に叩きつける。
 鈍い音がするが、技が決まった感触は無い。
 リデネーレは頭から落ちないよう、何とか受け身を取っていた。
 これくらいはできる相手にしか、こんな技は出せない。首をへし折ってしまいかねない。
 女闘奴の試合だと、こういう時に相手の胸を掴む奴もいる。相手を恥ずかしがらせて受け身を遅らせる為に。それでノックアウトされるようじゃ駄目だが、リデネーレはそんなやわな女じゃない。
 俺が体を離すと、リデネーレは練習場に倒れる。
 ジャックがカウントを取り始めた。

「1、2、3、4…」
「うう…このクソ野郎……」

 リデネーレは痛みに呻きながら、俺を悪罵しつつ立ち上がってくる。
 彼女が立ち上がって、構えた瞬間、俺は突っ込んでいく。
 殴るでも蹴るでもなく、体ごとぶちかまして速さと重さで倒すタックルだ。

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