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ダンジョンの注意事項
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョンの注意事項 1

この世界にはダンジョンと呼ばれる物がある。世界の各地で様々なダンジョンが存在し、人々は冒険者となり己の力を信じダンジョンに潜り続けている。
とあるダンジョンの最下層、このダンジョンのボスと思われるドラゴンと4人の冒険者が戦っていた。冒険者達は、戦士・僧侶・魔法使い・弓兵のオーソドックスなパーティーであり、互いに互いを信頼しているのだろう。強敵であるドラゴンを前にしても臆す事なく戦っている。戦闘が始まってから早1時間位が経った時、
「これで、最後だ!」
と逞しい声でドラゴンに止めの一撃を入れた戦士、名をロンドと言う青年である
グオオォォォとドラゴンが最後の叫びを上げ絶命した。ロンドはドラゴンが動かなく為ったを見届けてから、仲間達に声をかけた。
「皆、大丈夫か?」
この声に1番早く反応したのは僧侶のアイリスである
「うん、私は大丈夫。レインちゃん、ルルちゃんは?」
「私も大丈夫だ!」
と答えたのはレインと呼ばれた魔法使い。
「ルルも大丈夫です。」
そして残った弓兵はルルと言った。
全員の声を聞いたロンドはふぅと息を吐いた、そして仲間達を見ながら
「よし、『7人』全員でこのダンジョンを出よう!」
…ここで、ロンドの言葉を聞いて不思議に為ったであろう。ロンドを含めて4人の筈なのに7人とはどう言う事かと?理由は簡単で単純である。アイリス・レイン・ルル達はお腹が膨れている。そう妊娠している事は解るであろう。
この世界の全てのダンジョンの注意事項。女性の冒険者は『妊婦』で無いといけないのだ
なぜ妊婦で無ければいけないのか、その理由はモンスターに犯されることを防ぐためである。
ダンジョンにいるモンスターたちは生殖目的のため女性冒険者を襲うが、妊娠していると襲われることがなくなるのだ。
少なくとも冒険者達のほうから攻撃すれば別だが、自己防衛以外にモンスターから積極的に攻撃されることはない。
以前ある女賢者が実験のためダンジョンを一人で行ったが、一度も攻撃されることは無く最下層まで到達し無事帰ってこれたのだ。
だから女冒険者たちは妊娠してからダンジョンの入るのだが、問題が無いわけではない。

「くっ」
僧侶のアイリスがお腹を抑える。
「大丈夫かアイリス、もう生まれるのか」
ロンドは大丈夫かと声をかけるが、アイリスはまだ大丈夫だという。

「そうか、もう五日だから、そろそろ戻らないとやばいな」

ダンジョンに入ると何故か胎児の成長が早まるのだ。
成長速度は個人差があり、1週間ほどで臨月までいくのもいれば、3月までかかる者もいる。
ダンジョンの攻略に夢中になってその場で産んでしまう女冒険者もいた。
出産後の女冒険者などモンスターの餌食だ。
捕まり犯され孕まされる。
そのときに産んだ子も一緒につかまるが、何故か殺されず保護される。
犯され続けた結果モンスターの子を孕むと、拘束される事は無くなる。
モンスターたちは女冒険者が妊娠したのが直ぐに分かるようだ。

自由になった女冒険者達であるがほとんどはそのままモンスター集落に留まり出産する。
ダンジョンを出て堕胎を試みる者もいるがほとんどいない。
何故ならダンジョンを出ようとすると胎児が急成長し、出口にたどり着いたときには堕胎は危険な状態まで大きくなったしまっているのだ、
結局は街中で産むか無理やり堕胎して命を落とすの二者選択になる。
それならモンスター集落で大人しく子を産んだ方がいい、少なくとも命の保証はある。
産んだ後も様々で、その後冒険者を引退するもの、もしくは冒険を続けるもの、中にはそのままモンスター集落に居つくものもいる。

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