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巨乳美女王国、3人のお姫様
官能リレー小説 - ファンタジー系

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巨乳美女王国、3人のお姫様 52

「レイジがこの国に必要だと思うものはある?」
「近代兵器とダイナマイトかな。鉄道と蒸気船も」
「一度に進めるのは無理があるから、いろんなアプローチでやってるわ。
完成度を上げるノウハウと現場での扱いに慣れた人材も育てる必要があるから」
「属国から列強への道は遠いね」
「蛮族にこの国の女を怒りを思い知らせる別の方法も試しているの」
「バイオテロかい?」
「こっちにもあったのよ、クリスタルスカルが」
「オーパーツだろ?機械もない時代に水晶をあんな形にできるって」
「圧力や振動でエネルギーを開放できるって噂だから、召喚ができる世界ならいろいろ手を
尽くしてみる価値はあるでしょ」

並外れた兵力と騎馬による機動力を頼みとする蛮族に対し、
大砲と星形の要塞や城塞都市で対抗は可能であったが、ガッディールへの恨みは大きく、
あわよくば彼らの都市を一気に火の海にしてしまおうという研究が行われていた。
「あ〜あ、パソコンとかスマホでネット検索が出来たらなあ。色々便利なのに」
「無い物ねだりしてもしょうがないわよ。気持ちは分かるけど」
「そうだけどさ、つくづく便利な世界で暮らしてたんだなあと思うとね」
「まあね」
「いっそファンタジーらしく迷いの森や洞窟とかに伝説のドラゴンとかフェニックスとか居ないかな?」
「何を馬鹿な事を言ってるの。仮に幻獣の類が居たとしても、手懐けるなんて無理……いや、メスならレイジで落とせるかも」
「そんな無茶な。人間か人間に近い姿の種族ならまだしも、獣は無理だよ」
「大丈夫よ。メスを落とすのはレイジの得意技でしょう?」
「僕を何だと思ってるの?」
「女殺し」
「……」
即答するミユキに絶句した。

「……ところで話を戻すけど、情報漏れとか技術の流出とかは大丈夫なの?連中が手に入れたらそれこそ洒落にならなくなるけど?そもそも属国である以上は監視とか有るでしょう?まさか舐めきって碌に情報収集してないなんて事は無いよね?」
欲しい物は作るとか生み出すとか考えず、奪う事のみを考える様な野蛮人なら或いは、と思わないでも無いけど。
「それに僕達異世界人の存在は向こうに伝わって無いの?脅威に感じたり興味を引きそうだけど?」
「連中はこの国の大麻にしか興味がないの。決まった量が届けば、後はどうでもいいみたい」
「麻薬だろ?」
「男も女も使うから、需要は多いみたい。元々この国にはなかったし、独占してるの」
「そこを仕切ってるのはガッディール寄りの地主だね」
「ガッディール人そのものよ。育ちはいいけど、戦いはヘタな…あっちでいう
エリートコースから漏れた人が他の征服地から連れてきた奴隷を使ってるの。
輸送はこの国の業者に任せてるそうよ」
ミユキはきっとこの国の農業事情について調べた時に知ったのだろう。
「この国にゴーレムはいるんだろ?」
「石で重いし動きが遅いって、評価されなかったみたい。
飛空船もわざとちゃちなのを見せて凧と大差ないって思わせたそうよ。戦争に役立たないと
判断したら、連中は急に関心がなくなるのよ」
「向こうが監視してなくても、こっちは監視しておいたほうがいいね。どんな農園主だい?」
僕は相手がこの国が弱体化していると油断している方に期待したい。
「眼帯の女としか分かってないわ。屋敷からあまりでないから」
「何だよ、人の顔ばかり見て」
「レイジ、落としてきなさいよ」
「僕が副王ってバレるし、殺されたら終わりじゃないか」
「そこは無害な存在を装って近づくのよ。二人きりになれば油断するわ」
ガッディール人は抱くどころか会うのもはじめてだ。

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