PiPi's World 投稿小説

あなたと共に・・・
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

あなたと共に・・・ 1

ここは、果てしない雲海にぽつんと佇む一本の巨大な塔とそれにくっつくようにあるわずかな大地だけが存在する世界メルフォゼア、その巨大な塔とわずかな大地に人は文明を築いた
その文明は未来永劫続くかと思われたが、「外」からの侵略者「シード」が侵攻してきたのである
「シード」の侵攻に対し人々は「詩」と呼ばれる不思議な能力を持つ少女「アインへリアル」とそれを護る騎士「ガーディアン」の武装組織「ウイング・ロード」により戦いは激しくなるもからくも勝利、メルフォゼアの危機を救った

この物語はコレから3000年後の未来、「ウイング・ロード」の名も今や遺跡でしか確認できない時代に生きる少年と少女達の物語

オルスト地方 ベガルダ、ここには3000年前の遺跡や何やらが数多く残されている地域で、その遺跡にある財宝を探しにやって来る「トレジャー・ハンター」がよくやって来る。

ネグス・マフィウムとオレット・オークムもその中の一人である。
ネグスは、以前いた村に嫌気がさしたのか定かではないが飛び出し、オレットはそんな彼に半ば強引に連れ出された言わば被害者である。

「お〜い、そっちはどうだー?」

「なーんもねぇ、此処はハズレかな・・・」

そんな彼らは今、とある遺跡で財宝を探していた。
「オグスっ!掴まれ!」
「オレットォ!」

オレットはしなやかに跳び、オグスが伸ばした手を握る。
体重がかかりオグスを飲み込むスピードが下がるが、

「ダメか…」
「畜生ォォ!」

それでも二人はゆっくりと飲み込まれていく。
オグスが改めてオレットの顔を見る。その顔は覚悟と強がりに満ちていた。

「オレット、すまねえ。お前は逃げろよ…」
「そんなこと言わないでよ!置いていける訳ないだろ!」
「馬鹿!俺に女を…」
「きゃあっ!!」

その先は言えなかった。周りの石とも泥ともつかないものが、彼らを包み込むように取り込んだからだ。
……
……

「うう…」

ゆっくりと意識が戻ってくる。
幼馴染のオグスが天井の沼に吸い込まれそうになり、引っ張り出そうとして自分も一緒に飲み込まれて…

「ようやく目覚めたか。娘よ」
「お前は誰だ?オグスはどこだ?」
「やれやれ、その態度となり故に男かと思っておったが女だったとはな」
「オグスはどこだ!答えろ…あれ?」

武器を手にしようとして、オレットは自分が裸であることに気づいた。
彼女は眼前の相手を睨みつける。それは人間ではなかった。
額と髪の境目から左右に一本ずつ、中指ほどの長さの角を生やした女であった。
オレット達には馴染みのない白いトーガで、鈍色の肌を包んでいる。




,
の最初へ
 -1
 1
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す