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デッドエンド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デッドエンド 88


ミュゲはノエミの返事を待たず、さっさとベッドに乗り上げた。
小休止に、ほっとしてよいのかもどかしいのかどっちつかずでいたリオンにまたがり、潤滑液と部下の唾液でてらてらと光る肉棒に手を添える。
彼女はそれに唇を寄せた。大きくくわえこもうとするが、亀頭から数センチが精一杯で、喉奥まで入れられない。
ち、とミュゲは小さく舌を打った。
「奥まで入らぬ。ノエミのようにはいかぬのう」
彼女は仕方なく、亀頭から竿に、横ざまから唇とはさみこむように舌を這わせ始めた。
「…っ…っ」
舌を上下させながら、時折鈴口をちろりと舐め、白い指が睾丸を揉む。
小休止のおかげで少し戻った余裕も、たちまち消え去り、彼は再び追い詰められた。

ノエミはミュゲの隣に寄りそうようにして、ドレスの裾に手を忍ばせた。
薄絹の靴下をガーターベルトから外し、一本ずつ脱がせて行く。
男根に夢中になっているミュゲは、されるまま脚を伸ばしてノエミの行為を助けた。
そのまま下穿きを下ろし、ガーターベルトを外すと、ノエミはいよいよ秘部に指を滑らせた。
「ぅ……」
裏の筋をじっとりと舐め上げていたミュゲが、軽い愉悦に目を細めた。
快感をくゆらすように、うっとりとした表情で行為を続ける。
ノエミは例の小瓶の液体を手に垂らして、首長の秘部を擦った。
襞を丁寧にかきわけ、包皮の上から肉芽を愛撫する。リオンのものを舐めるうちに興奮が高まったのだろう、秘部からとろりと愛液があふれだし、肉芽はすぐに勃ち上がった。
ノエミはそれを優しく、指の腹で転がした。
「んうっ」
ミュゲがたまらず口を放した。
握る手に力がこもり、リオンがうめく。
「ミュゲ様、あまり強くいたしましては…」
「お前が悪いのではないか」
たしなめるようなノエミの言葉に、ミュゲは口をとがらせた。
「わしのせいでは断じてないぞ」
「左様でございますか。…止めるのはよろしいのですが」
ノエミは淡々とした口調で言った。
「止めよとは、誰も申しておらぬ」
ミュゲはぷい、とすねたようにリオンのものに注意を戻した。浅く先を口に含み、内頬にすりつけるように頭を動かす。
ノエミの指がミュゲの膣内に差し込まれた。
「ぁっ…ふうん…」
肉棒から口を離さぬまま、ミュゲは喉の奥から声をもらした。

無言の時間が続いた。広い室内に、熱い吐息と水音だけが間断なく響く。

「あっ、もうよい、止めよノエミ」
制止の命令に、ノエミはすみやかに体を離した。
ハアハアと息を荒げ、青白い皮膚を上気させながらミュゲは言った。
「今宵は、お前の指でいくわけには参らぬ。この子の精を受けなければ」
ノエミは目を伏せて、ベッドから降りた。胸に手を当てて敬礼する。
ミュゲは、体をずらし、リオンの男根の上に膝立ちになった。

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