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デッドエンド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デッドエンド 23

そして、その手は背を、軽く圧迫するように撫で上げた。くすぐったさに身をよじる。
「う、わっ、何だ?」
「マッサージだよ。車に座りっぱなしで、凝ってるでしょ」
「ま、マッサージ?」
これが?レネーの手が腰裏をぐいとつかんだ。
「待て、待っ…うっ」
指先が、背骨の両脇をひどく優しく擦る。
「遠慮しないで。おれのマッサージ料、すっげ高かったんだよ」
腰骨から肩甲骨に向かっててのひら全体を滑らせていく。少し凝っていた肩で少し圧迫を強くして、そのまま腕に抜けていった。
首の両側を、円を描いて撫でる。そして、肩先から肩口まで、丁寧に揉みほぐしていく。

疲労が、ほぐれていくのがわかる。
心地よさに、私は目を閉じてレネーの手に身をゆだねた。

レネーが背中から降りて、私の体を横向きに直したときも、マッサージの一環としか思わなかった。
私の背中に沿うような形でレネーが一緒に横になり、手を腰骨から鼠蹊部に滑らせたときも、同様。

判断ミスもいいところだった。
私はこのとき、完全に油断していた。

「ぅんっ、な、なに?」
強烈な刺激に、脚がつま先まで伸びきって硬直する。
ぼうっと浸っていた私は、下穿きの内側に滑り込むレネーの早業に対応できなかった。
気づいたときには手遅れだった。それをはねのけるどころか、シーツをつかんで耐えるのに精一杯になっていたのだ。
くちゅ、と粘度の高い水音が響く。が、それを聞いて恥ずかしがる余裕もない。
指が…たぶん指だ…秘部を掻き分けて侵入してくるのがわかるのだ。
リオンの指が一度、入り口に浅く埋まった以外、何者も受け入れたことのないそこは、レネーの細い指先に強く抵抗していた。内壁が、彼の指を締め付けているのを感じる。
だがレネーは辛抱強く侵入を進めていく。私は、歯を食いしばって、苦しいような快感に耐えた。
そしてある場所、たぶん腹側の、少し深い内壁の地点にたどりつくと、彼は指をくいと曲げてそこを擦り上げた。

「ひ、」

息を鋭く吸い込む音が、遠くのできごとのように聞こえた。
声にならなかった。出たら、たぶん悲鳴になっていただろう。それほどすさまじい快感が、雷のようにしびれをともなって通り抜けた。脚が知らず、開くように浮いた。受け入れるように。
レネーの指は止まらず、執拗に責め立てる。
「や、だぁっ、あっ…っ?」
不意に指先が熱くなった気がした。
中の肉の温度になじんで、指が体の一部になったかのような錯覚があった。
「ふ、ぅうん」
歯を食いしばっても勝手に声が漏れ出た。
高熱の指に温められた体液が、入り口を滴り落ち、腿を伝うのが、克明に感じとれる。
知らずそれに集中してしまう間に、レネーの空いた手が、腰の下側から前に差し込まれた。服を下穿きごとずらす。
反射的に脚を曲げて抵抗するが、あまり意味はなかった。
濡れた秘部が外気に触れて、冷たさにひくりと反応する。

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