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デッドエンド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デッドエンド 123

「っ…あっ、あ…!」
体内を抉るものがある部位に掛かったのが原因だった。予期していなかった感覚に唐突に目覚め、混乱した。水音とともにリオンの体が進んでくる。

「ここ、気持ちいい?ここですか?」
一度射精して、少し余裕が出たのか、リオンは角度をつけて突いたり、腰を回したりしながら、何度もそんなことを訊いてきた。
「あっあっ、…ぅんッ!や、んっ…」
「ここ、かな」
ぐちゅ、と深く突かれる。

「…あっふ、う……あっ、ああんっ!」
不意にずきんと、苦痛にすら紛いそうな快感が走った。びくりと全身が硬直する。
リオンが眉を寄せて呻いた。
「っ、あ…ここ?ここがいい?」
「や、ダメ、そこは、ぁ、だめっ……ああっ!」
彼は、思わず逃げようとする私の腰をつかんでぐいと引き寄せ、上体を密着させた。反り返ったリオンのものが、快感の箇所を間断なく擦り上げる形になる。
一突きごとに頭が白く焼け付くような錯覚があった。
唇が重なった。舌が挿入され、くちゅくちゅと絡みついてくる。
…この感覚。下肢を貫く快感に見事に連動し伝わっていく。
声も上げられず、知らず自分からも舌を絡ませながら、彼の背にしがみついていた。
じっとしていられず、揺れるままになっていた脚を彼の腰にまきつける。
止まることのない律動とともに、キスは長く続いた。

「っ、ぅぅんッ…や、いやぁっ…」
「っ」
リオンが不意に、動きを緩めた。
「あ…リオン…?」
絶頂へ押し上げられる直前だった。酩酊からわずかに覚めて、目を瞠る。
「ごめん、また先にいきそうで、」
彼は息遣いも荒く私を見つめていた。
「あんたがいくまで、俺も…」
「リオン、もう…いきそうだから」
私はリオンの唇に指を這わせた。
リオンの表情が変わった。
「いかせて……お願い、もう…あ、あ!」
懇願を最後まで聞かず、リオンが動きを再開する。
目がすわっている。こんな顔には見覚えがあった。理性が切れているときの顔だ。
速度を増す抽送に、快感は一時もおさまる間がない。
深く突き入れられ、ぎりぎりまで抜かれる、動きの全てが、ともすれば収縮しようとする内壁をずるずると抉り出す。たまった快感が、下肢から喉元までせり上がってきた。
胸苦しいようなしびれが、そのままぞわりと愉悦に変化し、全身に広がる。肌が粟立っていた。
もうだめだ。彼に揺さぶられるまま体ががくがくと震えた。声が、抑えられない。

「やっ、うっ…んっ!あッ…ああぁあっ!」
かすれた悲鳴とともに、脳裏が真っ白に染まった。

どくん、と中で、リオンのものが痙攣したのがわかった。
彼は自ら引き剥がすように体を離し、本当にぎりぎりのところでものを抜き取った。放たれた精液が、秘部の入り口をわずかにけがした。
そのまま断続的に、下腹部から腿の内側に散っていく。


「あ、あ…」
ハア、ハア、と切れぎれに呼吸を繰り返した。
しがみつくように、リオンの首に抱きついたまま、息が整うのを待つ。
「クリス…」

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