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デッドエンド
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デッドエンド 121

「く、あっ、クリス、クリス…!」
ガツ、ガツ、と力任せに穿つリオンの動きが早くなる。
数度突き上げたところで、彼は身震いしながら硬直した。
「わっ、もう、出る…っ」
「ぁ…っ!」
ぐい、と彼は焦りもあらわに体を引き、勢いよく私から抜き取った。張り出した部分に強く入り口を擦り上げられ、軽く快感が走った。

ビュク、と濃く白濁した液体が、勢いよく放出された。
下腹部から胸、あご先まで到達する。

「すみません…あんまり保たなくて」
落ち込み顔が、なんだか悄然とした子犬のようだと思った。
熱くなった頭には、それがひどく可愛く見えた。
顎にかかった精液を、手の甲で拭う。
汚いとは思えなかった。逆に、そんなものさえ今は愛おしい。
拭き取って捨ててしまうのが、無性にもったいなく思えて、私はちろりと舌でそれを舐めとった。


リオンは、それを見てなぜか苦しげに顔をゆがめた。
「リオン?」
手を伸ばすと、彼は低く呻いた。
「クリス…っ」
絞り出すような囁きとともに、リオンの上体が倒れ込んでくる。
「え? わあっ!」
体重をかけてのしかかられ、食いつくように唇が重なった。間髪入れず舌が入ってくる。
右手が頭を固定し、左手が、激しい抽送でくしゃくしゃに乱れてしまった、前の開いたシャツと右足にからんだ下穿きを取り去る。それから、彼自身の服を。
そのままその手は腿を這い、脇腹を撫で上げて乳房をつかんだ。
指先が、尖りきっていた乳首をかすめる。全身に甘い痺れが走った。
「んっ…」
唇をふさがれたまま、鼻に抜けるような声が漏れる。
性急ではあるが、先刻の力任せの愛撫とは少し違っていた。
右の手指は、髪にからんだ。
癖がない、さらりと滑り落ちる髪を、からめとっては弄ぶ。肌に触れているわけでもないのに、官能的なしぐさに、体が熱くなる。
左手は、ときおり胸を愛撫しながら、触れるたびにくすぐったさに身のすくむ場所を執拗に責め立てた。
腰裏や脇腹を撫で、耳朶を舐められるうちに、かすかな痛痒感でしかなかったものは、確かな性感に変わっていた。最前の痛みにまだわずかにうずいていた秘部が潤っていく。
それを確かめるように、くちゅ、と指が埋まる。
「あんっ…ぁっ…あぅっ」
内壁をさぐる指先も、もどかしいほど優しい。
もどかしくて、秘部に手をのばしかけた。何をしようとしたのか、自分でもわからない。だが、たどりつく前に、リオンがその手をつかんだ。
二人分の体液に濡れ、硬度を取り戻しつつあるリオンのものに誘導される。

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