PiPi's World 投稿小説

ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 4
 6
の最後へ

ピピの錬金術士 ビリーのアトリエ 6

団長の馬に一緒に乗って、二人は急いだ。
急ぐ彼らの左右をどんどん店並みが、人々が、石畳が流れてゆく。
そんな彼らを見て不思議がる者が1人いた。
あれはビリーじゃないか・・・・何があったんだろう?
錬金術士のローブに身を包んだ若者だった。
彼の名はフリッツ。錬金術士であり、ビリーと共に錬金術を学んだ兄弟子でだった。
ただ事じゃない様子に胸騒ぎがして、彼は急いで後を追った。
城へ入ったビリーは厳しい尋問を受けた。
ビリーは自分は騙されただけだと主張したが、祠を壊した事は事実だった。

結局ビリーは3ヶ月間の免許停止処分をうけた。
その間は店の営業も停止となり、家で蟄居することとなった。

一方、ボルゲーノを捕らえにいった騎士団は、半数が頭や腕を吹き飛ばされて殺された。
そして魔族の女と共に逃亡した。
ボルゲーノが復活し、騎士団の討伐部隊の半数を死傷させて逃亡したという知らせに、ピピの朝野は騒然となった。
街では王国軍や神官戦士団、それに様々な術士も動員されて厳戒態勢をとっていた。

物々しい雰囲気になった、蟄居命令を受けた翌日・・・蟄居していたビリーのもとにフリッツが現れた。
「フリッツ?」
「ビリー、今回は災難だったね。」
「フリッツ、あたしのせいで、大変なことに・・・」
こみ上げるものを押さえきれなくなったビリーはフリッツに抱きついて泣き出した。
「なんだからしくないぞ、ビリー。失敗しても笑ってるいつものビリーはどこ行ったんだ?」
「こんなの笑えないよぉ。人の失敗をあざ笑うフリッツだっていないじゃない」
「あ〜、そうだ。ビリー、差し入れがある。君の好きなもんだ」
ビリーはフリッツの胸の中で顔を振る
「お酒なんて飲めないよぉ」
「じゃ、俺が飲んじゃうぞ」
そう言い、瓶の口を開けると煽った
相変わらず胸の中で震えるビリー
フリッツはもう一口煽ると、両手でビリーの頭を鷲掴み上を向かせ口移しでお酒を送り込んだ
泣きじゃくりヒリヒリしていた口内を強いお酒が焼く
吐き出そうとするのを塞いだフリッツの口が許さなかった
もがき、フリッツの胸を叩くビリー
吐き出したお酒はフリッツの口に戻り、それがまた押し返される。
強いお酒も二人の唾液で薄まりだしたとき、ビリーは飲み込んだ
唇が離れるとお互いの口が糸を引く
荒い息を整えるビリー
フリッツは食器棚からグラスを二つ取り、一つをビリーに差し出した
ビリーは口を拭いながら顔を振ると
「また口移しで飲みたい?」
ビリーはグラスをひったくった

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す