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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 86

「じょ、冗談でしょ。早く元に戻しなさい」
「無理よ、皮膚移植なんて今の技術じゃできないし」

「ほほう、これはまた珍しいものが見れましたな」
「だ、だれ」
気が付くと、黒衣の男が立っていた。
何者とカリンカが聞く前に、ファニーの方から答えがでた。
「あなたはダス・ライヒ」

(ダス・ライヒですって、何でそんな大物がこんなところに・・・)
ダス・ライヒは大魔王グリンデの側近中の側近だ。
役職は側用人と言うただの秘書だが、めったに人前に現れぬグリンデの代わりに執務全般を執り行っている実質上の大宰相だ。
邪教の最高司祭、‘闇の法王’オーラスや、魔王軍の最高司令官‘暗黒騎士’エーラーンよりも格上とも噂されている存在なのだ。
(何でそんな奴がこんなとこに・・・・ま、まさかファニー姫を勝手に手術したのを怒っているのでは・・・)
そのカリンカの考えを察したのか、ダス・ライヒが穏やかに語りかける。
「そんなふうに顔をこわばらせないでください。別に怒っているわけではありません。むしろ感心しましたよ」
「はぁ、そうなんですか・・・」
ソクザニ殺されると思ってたカリンカは、逆に誉められて拍子抜けした。
「むしろ、よくやってくれたと思いますよ。文字通り一皮向けて、これで姫様も少しはおしとやかになるでしょう」

(本当に大丈夫なのかしら?)
「そんなに疑わなくても良いではないですか
さて、あなたの腕を見込んで追加手術をお願いしたいのです」
ダス・ライヒは懐からガラス瓶を出す
その中には親指大の銀色のツルンとした棒が入っていた
「それは?」
「これは死なない兵の研究の副産物です
金属ゴーレムを作る段階に出来た…
簡単に言えば金属スライムです
私達の命令に忠実で、膨張、収縮、発熱、吸熱、振動、等など多芸な奴です
で、これを処女膜傷付けないで子宮に埋め込んで欲しいのです」
「よく分からない生き物ですが、分かりました」
「そうそう、これは単体の生命力は極端に弱いので決して素手で触らないでください
触れたところに寄生してしまいますので」
「つまり、膣内部に触れさせないで子宮に直接入れろってこと?」
「左様。いささか難しい注文ですが」
「面白いわ。少し時間が掛かるけどいいかしら?」
カリンカは自分に難しい仕事が回ってくると燃えるタイプだった
「かまいません。なんでしたら数日かかっても。」
「そうね。これだと・・・・普通にやれば3日、急いでも2日というところかしら。」
「なら問題はありませんね。それでは私はこれにて。」
すぐにダス・ライヒは消えていった。
「なかなか面白いものをいただいたわね。あなたは幸せ者よ。」
ニヤリとファニーにむけて笑うと、
「じゃ、早速支度しなくてはね。楽しみに待ってなさい。明日手術してあげるわ。」
言うとカリンカは部屋を立ち去った。
(何とか・・・何とか逃げ出さないと)
こんなとんでもないもの、子宮に入れられてはたまらない。
だが逃げ出したくても、鎖で縛られたままでは無理だ。
さらに鍼を抜いたせいか、股間からズキズキした痛みが伝わってくる。
しばらく考えて込んでると、ドアが開く音がした。
顔だけを向けてみると、メーナが食事を持ってやってきた。
(チャンスだわ)
食事をするなら、両手を自由にしなくてはならないはず。
手さえ自由になれば、逃げ出すチャンスもやってくるはずだ。
だが期待はすぐに裏切られる。
なんとメーナはフォークやスプーンで食べ物をファニーの口元へと運んだのだ。
「はい、どうぞ」
赤ん坊になったみたいで恥かしい。
おまけに下半身は素っ裸だ。
だが断るのも悪いし、何よりも空腹に耐え切れなかった。
ファニーは黙ってメーナから差し出されて食べ物を口に含んだ。
食事が終わると、ファニーはメーナに質問した。
「ねえ、メーナはどこからきたの」
「私はここの生まれですよ、母もそうですし、亡くなった祖母もまたここの生まれです」

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