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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 79

「それから…ライズの3人です。アンナとジュラ―ブリクにはここに残ってもらいます」
「…分かった。必ず、必ずファニーを救い出してみせる」
そう力強く宣言すると、ライズはエヴァンスを蹴りだす様にたたせると、船着場まで案内させると、すぐに舫綱をはずして小船を漕ぎ出した。
舳先に立ったラーストチュカが匂いを嗅ぐ。
潮の匂いに邪魔されて、なかなか目的の匂いを嗅ぎつけることができない。
目を閉じ必死に集中する。
そしてようやくファニーの匂いを突き止めた。

「北です。北の方から姫様の匂いがします」
「北だな、よし必ず追いついてやる」
それからライズは腕を折れよとばかりに魯を漕ぎ出す。
波は穏やかで風も強くなかったが、先に出航されたハンデは動かしがたい。
小船はかなりの速度で進んだが、目指す海賊船は見つからず、そして東の方から日が昇り始めた。
「ハァハァハァ……」
ライズの疲労は危険までに蓄積していった。
「ライズ、もう代わりましょう。これ以上は危険です」
だがライズは返事をしない、ただひたすら魯をこぐのみ。
しかし、唐突に体力の終わりがきた。
ライズは口から血泡を出し倒れたのだ。

「ライズっ」
「ライズさんしっかり」
だがライズはティーエとラーストチュカの呼びかけに答えず、なおも立ち上がり、魯をこごうとする。
「もういい、もういいです。これ以上漕いだら死にます」
「ゴッフッ…ふぁ、ふぁ…」
ファニーの名を呼びかけようとして、そのまま倒れ伏した。
「仕方ありません。追跡は諦めましょう」
「それではファニー様を見捨てるのですか」
「いえ、姫様は必ず助け出します。船は北へ向かいました。奴らのような海賊船が入港できる港は限られています。先回りして網を張ることも可能です」
(姫様、必ず助け出します。どうかそれまでご無事で)
こうしてファニーと仲間達は離れ離れになってしまったのだ。
果たして、ファニーは再びライズと出会うことができるのであろうか。

カリンカの指示で二人の水夫はファニーの両脇を抱え、つま先を引きずる様に運ぶ
「しっかし、残念だな。久しぶりに{クラゲ酒}が出来ると思ったのによ」
水夫の会話にファニーは疑問の色を顔に浮かべる
それを見た水夫達はニンマリと気味の悪い笑みを浮かべると、甲板に上がった
そこで海賊達がY字の磔台(はりつけだい)を撤収させていた
「本当はあれにお前を張り付ける予定だったんだ」
「頭を上にするんじゃない。下にして足を開かせるんだ」
「そしてケツメド開かせて強い酒を注ぐんだよ」
「腹の中の卵が酒漬けになって、クラゲ酒の出来上がりだ」
「一杯だけじゃねぇ。何杯も作るんだ」
「女はケツから吸った酒ですぐに酔って、逆さにされたままゲーゲー吐いてよ」
「その口にチ○ポ咥えさせながら直接酒を啜るのもまた一興だったりするんだよな」
水夫達はげらげらと笑いながら説明した
蒼ざめるファニーにかまわず話しは進められる
「たまに酒の刺激で卵が早く孵ることもあるんだ」
「するとよ、肛門の中でクラゲが溢れかえるんだよ」
「そのクラゲを集めて瓶に入れて酒で満たしてもいいんだけどよ、やっぱ違うんだよな」
「ああ、女の腹で作った酒はよ、何つーの?ほれ、マロミやコクがよ」
水夫達は甲板に上がった階段とは別の階段で船内に下りていく
元の部屋に着くと、ファニーの首輪に鎖を着け、檻の戸を開く
「そら、中でおとなしくしてろ」
「産まれそうになったら言うんだぞ。んで、元気な子産んでくれよ」
水夫はファニーの膨らんだお腹をグニュグニュと圧する
中で卵同士が擦れあう
「あああああああ」
痺れで弱弱しい声しか出ない
檻に閉じ込められた後も、しばらく卵同士はお互いぶつからない位置に戻ろうと勝手に蠢き、ファニーのお腹の中をかき回した
歯を食いしばり堪えるファニーの口からは涎が滝のように溢れてた
「ごめんなさい、わたくしのせいでこんなことに・・・・・・」
「えっ・・・」
ファニーが顔を上げると、目の前のもう一つ檻があった。
そこには蒼い髪の美しい少女がいた。
「あなたは・・・」
「わたくしの名はフローラ・デル・ドーリス。ドーリスの第一王女です」
「そうだったんだ。ごめんなさい助けに行って逆に捕まるなんて、ほんとに情けないわ」
「いえ、そんな。むしろわたくしの方が情けないですわ。さっさと自害してしまえばよかったのです。そうすればあなたもこんな目に遭わずにすんだのに」

そう言って顔を伏して、泣き始めたのだ。
「泣かないで、いずれ助けは来るわよ。あ、私が言っても説得力がないか」
そう言ってあははと、軽く笑った。
その言い方が可笑しかったのか、フローラ姫もつられて笑い始めた。

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