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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 255

とステファン。父にはベルゼビュート爆殺も狙えるのではと言われたが、ファニー姫と同衾しているというのでは総督府に叩き込むわけにはいかない。軍事目標たる兵営へ攻撃を加え、総督府救援の妨害に使うのが上策だろう。
「総督府襲撃隊の騎兵は、ファニー姫以下6名の身柄を確保して建物外まで連れ出すその時まで、対地攻撃を行ってもらう。
そして、姫たちを乗せる飛竜騎兵がまず地上に降りて姫達を確保して退却、それから突入部隊も回収してその飛竜騎兵も撤退する。
兵営爆撃の2騎は、兵営の混乱を狙って対地襲撃を行ってもらう。退却時には信号弾を打ち上げるから、それを見て爆撃隊も発進基地まで戻るのだ。私自身は総督府内に降りてファニー姫を探すが、他の風の鎧装備者は上空警戒に当たってもらう。飛行魔獣などが出動してくる可能性も否定できないし、メルトス兵営攻撃が失敗に終わった場合、空からも救援が来るだろう。それらを可能な限り撃破するのだ。幸い、風の鎧より速く飛べる魔物などそうそういない。高速を利して振り回してやれ。」
そこでジェンス・リューグが質問した。
「ステファン殿下、肝心の救出作戦はいつ行われるおつもりですか。」
「今すぐにも。と言いたいところだが、連れてきた戦力をもってしてもベルゼビュートら高位魔族に対抗しきれるとは思えない。何かの理由で留守にした時がその機会だろう。」
「ところで、ファニー姫たちの居場所はどこだ?」
「総督府は南を正面にして設計されています。南から見て西側の本棟2階にベルゼビュートの居室があることがわかっています。
その周囲には世話係達の部屋があり、女性騎士たちもここにいてファニー姫の面倒を見させられているようです。
アンナ殿は魔狼ベートに与えられた一室、正面玄関から西側に少し行った所の1階にベートと同衾しているようです。」
フォリスは、ファニーが受けている屈辱的な仕打ちについてはあえてぼかした。あまりにも激怒させて視野狭窄に陥ったり暴走されて戦機を逸した拙劣な采配を取られてはまずいからと、ティーエに事前に言い含められていたのだ。
 
 
斬奸刀術家の滝川四郎とライズが打ちあったり、レオーニやマッコイが斬奸刀術を教わったりと互いに剣などで稽古をして、腕を磨き合いながら待っていた。
特に、斬奸刀の肉厚で頑丈、そして非常に切れ味が良いことには他の剣士たちも羨望していたという。
そして、ファニーたちがプロアへ連行されてから4か月が過ぎた。
「殿下、重要情報です!」
ステファン、ライズ、ティーエらが会議室にいる。そこに、フォリスが現れた。
「どうした!何があった?」
「はい、グリンデ領西部での大規模演習があるそうです。ベルゼビュートと航空軍団も参加するとのことです。」
「総督府からいなくなる・・・だが、ファニー姫たちはどうなるのだ?」

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