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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 137

「ティーエ様、どうしましょう?」
困ったアンナはティーエに相談したが、返事はこのまま待機ということだった。
「恐らく敵には見付かっているでしょう。
ですが、敵にも備えがあるはずです。 ここで進路を変えても無駄でしょう。」
必要なのは闘いの準備だけ、という結論に至った。
「準備ったってなにすれば良いのよ?」
ベットの上で退屈に悶えながらファニーはミネルバを手に取った。
闘いの方法なら、ミネルバに聞けば良いだろう。
「ライズは教えてくれなそうだし。」
ミネルバなら長くいきているから、海の戦いにも詳しいだろうと思ったからだ。
しかし、残念ながらミネルバには海の戦いの経験は無かった。
「妾の主だった者は、ほとんどが陸で活躍する戦士だった。それに妾のような長物は、船での使用は適さないのじゃ」
たしかに長い刀身を持つ剣は、狭い船上では使いにくいだろう。
へたに振り回すと、味方や船を傷付けてしまう。
思い返してみると、海賊やこの船の船員達は皆カトラスのような短剣を武器にしている。
「そういえば、前に甲板で練習したら、止められたことがあったわね」
一日目の朝に、甲板で剣術の練習してたら危ないから止めて欲しいと、船員の一人に止められたのだ。
実はその時、マストに繋いであった綱を切りそうになったのだ。
幸いにも切る寸前に止められたので、大事にはいたって無かった。
「となると、ミネルバは使えないわね。船員さん達が持っているカトラスとか借りれないかしら」

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