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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 123

 
「ファニーちゅわぁ〜〜〜ん!♪」
「あっ、リリス」
 秘書の案内で「遊戯室」と書かれた部屋に入ったとたん、中で待ち構えていたリリスがいきなりファニーに抱きついてきた。
「ファニーちゃん、会いたかったぁ〜」
「もう、みんな見てるんだから…」
 苦笑しながらファニーも軽くリリスを抱きしめる。
 部屋には他に市長とシャーリー、そして何故かメーナもいた。
「ささっ、どうぞみなさんこちらへ」
 市長の勧めるまま全員カウンターバーの席に着く。
「久しぶりでござるなファニー殿」
「うん、久しぶり。決勝戦以来ね」
 シャーリーの隣に座り、ファニーはシャーリーと握手を交わした。
 アンナからシャーリーのことは聞いていたので、特に驚きはしなかった。
「…それと…その、メーナ…」
「伯父さんのことは気にしないでください」
 言いよどむファニーに対して、メーナは優しく微笑みかける。
「伯父さんも覚悟の上で、姫様との試合に臨んだはずです。
 それに、最後に自分の好きな女の人を抱けたんだから本望だったと思います」
 ファニーの中の『メーナの家族を殺した』という後ろめたさが、この言葉で少し和らいだ。
「ありがとう、本当ならいくら謝っても償えることじゃないのに」
「そんなにご自分を責めないでください。伯父も戦士です。いつか誰かに倒されることを覚悟していたはずです」

それから市長とメーナがみなに飲み物を振舞った。
一通り全員に飲み物が行き渡ると、市長がこの部屋にファニー達を呼んだ理由を話した。
「皆様にお集まりいただいたのは、朗報をお知らせするためです。一つは魔王軍が撤退したこと、もう一つはドーリス王国が皆様方の領内を通行することを認めました」
「本当!?」
それが本当なら、国へ堂々と買えることが出来る。
「はい、魔王軍は目の前で指揮官を討ち取られたので戦意を喪失、孤立すること恐れたのか、捕虜を解放すると大人しく船に乗って帰りました」
「ドーリス王国のほうはフローラ姫のお働きにより、クライフ総督は今後、姫様に手を出さないと約束していただけました」
本当は市長が渡した賄賂のほうが効果があったのだが、それは告げないことにした。

「そう、何から何まで本当に世話になったわね」
「いえ、姫様には取り返しのつかない傷をつけてしまいました。それを思えばこの程度のこと、まだまだ足りないくらいです」
そこへティーエが虜囚となっていた女性たちの現況を尋ねた

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