天才娼年の日常 1 「ふぅー」 私はため息をつく 今、私の目の前にあるのは木像 私がつい先程完成させたものだ 二三歩後ろに下がり全体像を確認し、頷く 「最近の作品の中じゃ一番の出来だ」 私の名前は音無ユキ いわゆる芸術家だ