PiPi's World 投稿小説

乱交学園物語
官能リレー小説 - 複数プレイ

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

乱交学園物語 1

私立蘭江学園。小中高一貫の完全寄宿制私立校。開校は明治で戦後に共学化されたが男女比2:8と依然として女子校としての要素が強い。優れた知識と教養と品格と仁徳を備えた生徒を育成する事を校是とする伝統ある“お嬢様学校”である。この学園の最大の特徴はその閉鎖性にある。広大な敷地全体が塀と柵によって囲まれ、盆暮れ正月と親の危篤以外には一切の外出が許されない。まるで修道院か強制収容所である。

「はぁ…つまんねぇ…何もかも…」
ここは校舎裏の林の中。敷地が余りにも広いため、中には殆ど原生林のような林もある。そこを一人の男子生徒がブツブツと呟きながら歩いている。時刻は深夜。彼の手には一本のロープが握られていた。彼は自殺をしようとしているのだ。
真澄 耕太郎(ますみ こうたろう)。この春に市立中学から編入して来た高等部一年生だ。彼は薔薇色のハーレム高校生活を夢見てこの蘭江学園にやって来た。ところが実際に来てみたら二つの大きな誤算があった。
一つは異常なまでに拘束される自由の無い生活。登校中はもちろん、放課後も食事や入浴などの時間が分刻みで設定されており、しかも一切の私語は認められていない。テレビも無い。ラジオも無い。携帯は没収され、唯一の情報源および娯楽は新聞のみ。刑務所でさえテレビくらい見せてもらえるというのに…。図書館の本は活字のみ。漫画は皆無。小説は大衆娯楽ではなく文学のみ。およそ自由とか娯楽などとは無縁の生活なのだ。
そして二つ目。耕太郎にとってはこちらの方が深刻なのだが、校内での自由恋愛が一切禁止されているという事だ。というより男女間での不必要な会話はおろか、体に触れる事すら許されない。思春期の男子にとって、これは正に地獄の苦しみだ。だが、小学生の内からこのような生活を送っている生徒達にとってはこれは普通の事らしい。外部から来た耕太郎にとっては地獄だった。耕太郎はすぐに鬱になった。

「あぁ…良い枝振りの木があったぁ…」
耕太郎はロープを木の幹に結び、枝にかけ、垂れ下がった方で輪を作った。そして頭を輪にくぐらせ、足元にあった踏み台にちょうど良さそうな石の上に乗った。
「やぁ…!!」
勢いを付けて飛び降りようとした瞬間、耕太郎は足を滑らせた。石の表面が夜露で湿っていたせいだ。さらに予想外の事が起きた。耕太郎の体重によって枝がしなり、それが元に戻ろうとする力で耕太郎は空中に放り上げられてしまった。
「うわあぁぁ〜〜〜!!?」
その拍子にロープは首からスポッと抜けた。図らずも巨大なカタパルトの要領で耕太郎の体は空高く吹っ飛ばされてしまったのだ。

ズドオォ〜〜〜ンッ!!!!

「いててててて…」
墜落した耕太郎は尻をさすりながら命があった事に驚いていた。かなり高い所から落下したはずだ。尻の下を見ると何かが下敷きになっていた。藁と木っ端…この柔らかい藁の上に耕太郎がちょうど落ちたようだ。
「こりゃあ一体何なんだ…?」
何か小さな家のような物だ。藁葺き屋根の家屋のレプリカ?でも何故そんな物がここに?そんな事を考えていると、すぐ側から声がした。
「はぁ〜。よう寝たわい。500年ぶりかのう〜」
「だ…誰だ!?」
耕太郎が慌てて振り向くと、そこには場違いも甚だしい人物が立っていた。昔話に出て来る天女のような格好をした美女だ。
「ワラワは仙女じゃ。この祠に封印されておったのじゃが、ソナタが祠をぶっ壊してくれたお陰で復活出来た。有り難い。礼を言うぞ」
「せ…仙女ぉ…?」
普通なら信じられない。だが彼女の体は暗闇の中で、うっすらと光を放っているような不思議な、そんな雰囲気を身にまとっていた。
「ソナタはワラワの恩人じゃ。一つだけ願いを叶えてやるよってに、何でも良いから申すが良いぞ」
「ね…願い…?」
耕太郎は考えた。世界征服?不老不死?いや、そんな物は望まない。彼の望みはたった一つだった。
「…もし本当に願いを叶えてくれるって言うんなら…このふざけた腐れ学園のクソみたいな秩序を全部ぶっ壊してくれ!」
「ふむ…具体的には?」
「知識!教養!品位!理性!そんな物は何も無い!人間が本能のまま気ままに楽しく生きる学園だ!腹が減れば飯を食い、眠くなれば寝て、そしてセックスしたくなればセックスする!いつでもどこでもだ!そんな学園にしてくれ!!」
「承知した!」
次の瞬間、仙女は両腕を大きく広げた。すると彼女の全身から眩い光が発し、耕太郎の目の前は真っ白になった。光は学園全体を覆い、やがて消えた。耕太郎は気を失って倒れた…。

SNSでこの小説を紹介

複数プレイの他のリレー小説

こちらから小説を探す