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106号室の多田くん
官能リレー小説 - 脅迫

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106号室の多田くん 1

ついに追い詰められた。
多田は窓から外を見回した。
団地を囲むように複数の人間がうろついている。野球でもしようとでもいうのかバットを持ち歩いているのも一人や二人ではない。
「こ!殺される…」
多田はこんな時でも掲示板を荒らして平静を保とうとした。
銃やドスを持っているヤクザもいる。
電気を消して部屋のカーテンも全部閉めた。
「お前、何やらかしたんだ?」と聞かれ、
ネット仲間に状況を説明したら、
「バカじゃん」とか、「ざまぁ」いろいろ言われた。

更にそれに逆上する多田。
団地は余計に取り囲まれることになった。
悲惨なのは無関係なのに取り囲まれた団地の住人だ。追い詰められた住人の一人がついに錯乱を起こし、包丁を振り回しながら飛び出してきた。
205号室の主婦だ。無関係の人物が襲いかかってくるのは計算外だったらしく周囲のヤクザはどよめいた。


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