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女嫌いが女になったら
官能リレー小説 - 学園物

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女嫌いが女になったら 42

『もう、それくらいしたらどうだ?・・・・和菜。』

はっとして和菜は、銀花から手を離す。
離された事で銀花はその場に膝を落した。

『・・・・けほけほ・・・』

『・・・・純。』

ぽつねんがポツリと言った人物は・・・・北条 純(ほうじょうじゅん)。
数世のクラスメート。顔はイケメンだが表情は全く表にださない男。柔道部でその実力は絶大とも言われる。
『純、何の用?貴方には関係ないじゃない。』

『最初から見ていたんでね。・・・・俺が止めなきゃ、後で大変だろ?』

くっ!とぽつねんが舌を噛む。
その様子にくくっと口元を押さえて笑う純。

『いいわ。この場は純に免じて、許してあげる。さっさと行って。』

ぽつねんはスカートを翻し、銀花を置いてそそくさとその場を離れた。

ぽつねんこと上原和菜と北条純。ふたりにはある秘密があったが
ここでは語られない。多分おいおいと語られる・・・・かも。
『ふぁ・・・!!』
教室で机に突っ伏す俺。これから授業なのに、なんだか疲れた・・・。

『ねぇ、数世。保健室で何があったの?』

『うん?別に・・・何でもないよ。』

『あ、そうそう。数世ちゃん、・・・あいつが来るみたいよ。』

弘美が覗き込むようにして俺に話し掛ける。何だよ・・・。
さっきの事で頭痛いのに。

『弘美、あいつって?』

『北条純。今日から登校だって。大丈夫かな・・・。』
 
・・・北条か。確か何か問題起こしてて・・・そうか、今日が停学明けって訳かい。

男だった時、のしてやった事もあったな・・・。ホントに珍しく骨のある奴だったけど。

どうやって接しようかな?

ガラッ。

教室のドアが開かれ、皆の視線が一斉にそこへ移動する。

そこに居たのはそう、渦中の人、北条純。通称仮面男。

数世も彼を見ていた。すると、あろう事か目が合ってしまった。

俺が思わずあっ、と言うと、向こうもあっ、と言って、気まずそうな顔をしている。

・・・あんなキャラだったっけ?
 
数世は気付いていない。

以前はライバルだった彼が、今では彼女に好意を寄せている事。

それを表に出す事ができずに、実は悩んでいるという事に。

またそこにぽつねんが絡んで来て、ややこしい話になるのだが、それはまた、別の、話。(森〇レオ

仮面男こと北条も席に着き、授業が始まる。

2限目ではあるが、俺にとっては1限目だ。どうやら北条も同じなようだ。

俺は授業中、何となく北条が気になり、何度もチラチラ見ていた。

彼は気付かなかったが、小百合達に冷やかされてしまった。

・・・でも、気になる。

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