PiPi's World 投稿小説

朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 74
 76
の最後へ

朝、目が覚めると……… 76

咄嗟の事だったので、俺にもわからない。ただ真由の泣き出す姿
は見たくなかった。
さっきのようになるのは・・・と、その思いがこの行動になったと思う。
「み、帝・・・さん?」
泣きそうだった真由だが、俺の意外な行動にきょとんとしている。
そっと真由に囁いた。
「ごめん。・・・俺にもわからない。突然だったから、どうしても・・・。」
言い訳かもしれない。目の前であんな事があれば・・・。
「あ、あの・・・み、帝さん、苦しいんですけど。」
「あ、ごめん。」
どうやら強く抱きしめていたようだ。俺はすぐ真由から離れた。
真由は頬を赤くしてモジモジしている。

「真由、本当にごめん。急だったから止められなくて。」

「い、いいんです。・・・・わ、私だって驚いていましたから。あ、あんな綺麗な人のキスを見て・・・悔しいなんて・・・。」
へっ?もしかして俺がキスされたのを怒っていたんじゃないのか?
それとも・・・。

「あ、い、いいんです、こっちの話。み、帝さん、お掃除を続けましょうね。」

真由は顔を真っ赤にしながら、あわてて作業を始めていた。
ま、いいか。何が何だかわからなかったけど、真由が泣き出さなくてよかった。
ほっとして俺も作業に戻るかと思っていたその時、
フード付きのパーカー、ゴーグル、顔が半分は隠れているであろうマスクをした梓が戻ってきた。
「みーくん、これならいいかな?」
「あ、あぁ、いいんじゃないかな・・・」
少し大袈裟な気もするけどまあそれは言わないでおこう。
それから暫くは黙々と荷物を出しては真由と梓が埃をはらっていた。
それにしても中々骨壺が見付からない。
ホントにここにあるのかな?
「帝、真由ちゃん、梓、少し休憩にしない?」

と蓮が俺たちを呼んだ。
居間には京華さんに麗華さん、留奈も来ていた。

「留奈がケーキをもってきてくれたの、皆で食べようよ」

蓮の変わりように驚いた、いったい何があったんだ?
蓮は滅多にスカートは履かない、ほとんどトレーナーにジーンズだ、なのに水色のワンピースを着ている。
随分女の子らしい格好だけど・・・
しばらく見ていたら蓮もきずいたらしい。
顔を赤くしながら俺に言ってきた。

「似合うかな?留奈に借りたんだけど・・・」

「う、うんよく似合うよ・・・」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す