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朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……… 17

「そ、それで・・・今日は・・・何の御用で?」
そろそろ意識が・・・
「やっぱり最初に挨拶しとかないと〜。よろしくね〜♪」
さ、酸素欲しい・・・
「フ、フレイ・・・さん・・・死んでしまう・・・」
「もう死んでるから慣れれば平気よ?」
といいながらも離してくれる。
「あ、ありがとうございます・・・」
思わずお礼を言ってしまう。・・・呼吸ができるってすばらしい!

「ともかく、よっぽどのことがないと担当が替わることなんてないから、そのつもりでね?」
フレイさんが手を差し出してくる。
「あ、はい。よろしくお願いします」
それに答えて握手を交わした。

「担当って何するんですか?」
ふと思ったことを口にする。
「あなたに連絡を伝えたり〜、新しい道具を持ってきてあげたり〜、そのほかいろいろよ♪」
「大変なんですね」
つい口に出てしまったが、オレが死んだのはこいつらのせいだったような・・・
「そうなのよ〜。あ、そういえばもう一つ言うことあるのよ」
なんとなく居住まいを正してフレイさんを見つめる。

「あなたの骨、ちょうだい?」

満面の笑みで何を言ってるんだ、このお色気死神は。
「あなたに合った丸薬やら何やらを作るのに必要なのよ。ホントは血とかでも良かったんだけど火葬されちゃったでしょ?」
「そういうのはもう貰いましたけど?」
そう言ってトランクを指差す。
「あなたに対してよく効くヤツを作るのよ。実際、今の薬はそんなに長い時間もたなかったでしょ?」
言われてみればそうかもしれない、と思えてくる。
「たしかに半日しか持たなかったですけど・・」
「そう、その人に合った丸薬を作らないと効き目が駄目なのよ。実際の効き目は一週間以上
は持つはずなんだけど・・・」
「はぁ・・・そうですか」
たしかに今の丸薬は効き目が短すぎるよな。もっと長く持てばって思えてくる。
「それで、火葬された骨ってどこにあるか知りたいわけ。たしかまだ納骨されてないでしょ?」
・・・たしかに。まだ墓に入れてないはずだ。
「それなら・・・葬式をやった寺にあると思うんだけど」
「・・・そこにも無かったのよ」

・・・へっ?ない?どうして・・・
骨壷がない?・・・マジかよ。

「あなたのご両親が、どこかに仕舞ったみたいね。お寺にはなかったもの」
・・・マジ?常識外れの親と思っていたが・・・そこまでやるかよ!

「あのバカ親ども・・・」
怒りを通り越して飽きれてくる。
実際、骨がないと何もできないわけで・・
「だぁか〜ら、あなたにそれを探してほしいってわけ。多分この家のどこかにあると
思うんだけどぉ〜オ・ネ・ガ・イ〜♪」

―ムギュ〜♪

そう言いながら、フレイさんは俺を抱きしめる。ぐぁ〜!
また胸に・・・うぐぐ・・・苦しい・・
さらにフレイさんは股下3cmくらいの超ミニスカートから
伸びるムッチリとした太腿も押し付けるものだから、苦しさ倍増。
美貌のお色気死神にも困るよ・・トホホ・・・
「フ、フレイさん・・・苦しい・・死ぬぅ・・・」
「うふっ♪大丈夫、ちゃんと見つかるおまじないよ。本当は気持ちいいでしょ?」
いや・・気持ちいいよりもマジで苦しいんですけど。
フレイさんは俺を胸に抱きしめながら、スラリとした長い脚を体にまわして
強く密着してくる。これって本当にまじないなの?
単に満員電車内の痴漢行為だと思うんだけど・・・
こんな所を真由や飛鳥さんに見られたら・・・いや、蓮や留奈だったら殺されそう(汗)

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