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セックス学生寮
官能リレー小説 - 学園物

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セックス学生寮 10


「何をしてるんですか?」
「代用ビールの注文と、部屋の予約」
「部屋?」
「うん、いくら代用でも、大っぴらに飲んでるのもアレでしょ?数人程度で部屋を貸し切るの」
「へぇ…」

「ところで宇井君、なんで『諭』でロンなの?この字は『ゆ』でしょう」

 新井先輩は一通りの手続きが終わったのかスマホをしまって言った。

 ロンは頭をかいた。

「実は、小学生時代に『論』と間違えた奴がいて、そのまま定着して」

…その話、僕にはよくわかる。
僕も小学生の頃の友人が苗字の『堀田』の『堀』の字を『掘』と間違えて、長い間直らなかったという経験があったからだ。
…その彼は元気にしてるだろうか?…というのは余計か。

食事が終わったところで、食器を返却し、新井先輩が予約した小部屋に向かう。

食堂から出て少し歩くと『レクリエーションルーム』と表示された部屋が並ぶ場所にやってきた。

「えーと、201号室、っと」
新井先輩が予約した部屋の前まで来た。
「ここだ」
中に入る。
寮の部屋より少し広く、中の雰囲気はカラオケボックスのようだ。
テーブルの上には、新井先輩が注文した『代用ビール』が置かれている。

「ええと、堀田君はそこ、美代子ちゃんは、その隣で…」

 新井先輩が手早く仕切って席順が自然に男女男女で並ぶようになった。

 僕の席は入口から遠い側で(歓迎、ということか、一年生が上座と思われるこちら側になった)隣に佐々木さん、前に田辺先輩、斜め前には、まだ名前の分からない、宇井君と同室の先輩なのであろう男性が座った。

 新井先輩とその男の先輩は続けて手早くグラスを配って、代用ビールを注いだ。

「では、一年生のみんな、C寮1棟にようこそ!かんぱーい!」

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