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俺様生徒会長?!
官能リレー小説 - 学園物

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俺様生徒会長?! 12

椿は虚ろな瞳で身繕いをする怜を見つけた。
その視線に気がついた怜が珍しいものでも見る様な視線を椿に向ける。
「悪魔…」薄らと微笑む椿の…どこか夢見る様な口ぶりだった。
「光栄だね…」子供の様に無邪気で…氷の様に冷たい怜の笑顔だった。
お互いに服を直し終わった時に保健室のドアが開いた。
−ガラ
要が怜を迎えに来たのだ。
「怜、入学式終わったぞ。」
「あぁ〜。もぅそんな時間か。じゃぁ帰るか。」そんな会話をして居る2人を見ていた椿はふと現実に引き戻された。
(あれ?私別れたばかりで何してるんだろぅ…しかも初めて会った人と……)
急に自分が恥ずかしくなり椿はそそくさと保健室を後にした。
「怜…お前はまたやってたのか?」
要が呆れた様に聞いてきた。

「あぁ〜。あれ俺専用のオモチャだから。」
「ふ〜ん。珍しいな。」
(こいつが1人の女に興味持つなんて……初めてだな…。)
「おい!要帰るぞ!よしいつもの爽やかな王子様でも演じるか。」
「ご苦労様。」
要は苦笑いしながら言った。


「あ!怜くん!」
「怜ー!どこにいたのぉ?さみしかったぁ…」
案の定、教室のドアを開けたとたんこれだ。
(うるせぇなぁ)
「ちょっと具合悪かったから…保健室で寝てたんだ。」
怜は爽やかな作り笑いで答えた。
すると、いつも一番怜にベタベタしている水瀬舞(みなせ まい)が怜の腕に絡み付いてきた。
「怜だいじょぉぶ?
ね、舞が元気にしてあげよっか?」
そう言って怜のネクタイを外そうとする。
「ごめんね、水瀬。俺…そういうの苦手なんだ。」
怜は舞の手を制止して、白々しく言い放った。
(もう、従順なだけのつまんない女には飽きたんだよね…
新しいおもちゃが手に入ったから。)
怜は心の中で妖しく微笑った。

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