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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 196

「ところでさぁ、刀ちゃんと姫ちゃんとみこっちゃんはいつになったら帰ってくるのかなぁ。」
やなくは逆さ吊りにされて、顔が鬱血している才英を笑いながらお茶を啜る。
「そういえば、そろそろ三日経つな。あの野郎、遅刻か?」
理人は気を取り直して椅子に座り直し、美咲にお茶のお代わりを要求するが、美咲の視線が少し痛かった。剣護と言えば、理人のさっきの言葉によって不信感を持った瞳に問い詰められている。
その時、部屋のドアが開き、全員の視線がそこに集中した。
入って来たのは刀機に公主、みこと、真奈美だった。
刀機は、幾重もの護符で封印された細長い包みを携え、一歩前に踏み出し…人間サンドバックならぬ人間バッティングセンター(しかも釘バット)と化している才英はあえて無視し…その包みを解いた。
「手にいれたぞ・・・・。草薙剣だ。」
包みの中からでてきたのは一見古ぼけた良く遺跡から出土する形の剣だった。しかし、それは力の誇示しているかのように威圧感をそこにいた者に与えている。
「これなら、彼奴に勝てる。待っていろ、アドルフ。もうすぐこいつで貴様の首を落としてやる・・・・。」
「姫ちゃん、刀ちゃんどったの?ずいぶん言動がエキセントリックになってるけど。」
やなくは面白そうに公主に聞く。
「さぁ、知りませんわ。前からこんな感じではありませんでしたか?」
相変わらず優雅に公主は振る舞う。
「あ〜…ちっぃと言いにくいんだけど『草薙剣』まだ完全じゃないんだわ」
いつもの少年姿のみことが後頭部を掻きながら言った
「どういう事ですの?」
「大丈夫大丈夫、『打ち直せば』完全な『草薙剣』になるから、だから離して」
公主に頭を掴まれたみことが言った。ちょっといやかなり危ない感じだ。さっきからミシミシいっている

「と、言う訳で」
頭に包帯を巻いたみことが笑顔でみんなの前にでた
「どういう訳だか」
「細かい事は気にしない。」
そう言うと同時に空間が歪が歪んだ
「全力を持って俺を倒せ、『最低』俺くらい負かさないと『神剣』相手には戦えない。負けるだけだ」
「なに言ってんだよ。アドルフと戦うのは刀機だろ?横やり入れたら怒りそうだしな。」
「橘、言い直そう。俺に勝てないんじゃあ、ゴルドーには勝てないよ。」
理人の表情が一変する。
「ば、馬鹿野郎!!理人にその名は禁・・・・」
剣護が言い終わる前に理人はみことへと向かって行く。髪を銀色に、瞳を紅に変えて。
「貴様ぁ!!」
一瞬でみことの背後に回った理人は氣を漲らせた腕を降り下ろす。
しかし、腕は空を切り、みことは一瞬できた隙をついて理人を吹き飛ばした。
「君は間違った選択をしているんだ。」

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